みのもり雑記

旅行関連が多くなるかと思いますが、ふと書きたくなったことを気の向くままに、という感じで。

2020年防府旅行 2日目その5(国衙跡など)

2020-06-07 19:20:21 | 2020年防府旅行
2020年2月22日12時前。
多々良大仏(実はあんまり予定していなかった)を見終わりました。
さあ、いよいよ本日のメイン、国衙へと向かいましょう。

ちなみに国衙というのは、千年以上前、日本がまだ律令制度をもって国を治めていた時代の、国司の役所が置かれた区画のことです。
ここ防府には、全国でも珍しいほどその国衙の跡がよく残っているのだそうです。


てことで、痛む足に鞭打って進みます。
約300mってとこですが、無事に約6分で到着できました。
やはり途中で何度か立ち止まって足を休ませるので、1分50mペースが限界ですね。

てことで、国衙跡です。
公園になっていまして、北側にはこのような解説板があります。
広さが約二町なので、「二町域」というんでしょうね、やはり。


ちなみに当初予定では「12時までにはここの見学終わるのでは?」と考えていましたが、現在時刻は11:59。
うん、ちょい遅れ!!


さあ、突入しましょう。



ひろーい!!
すごいですね、さっきの毛利氏庭園にあった広場よりも広いのでは?


今の写真は北側から南南西方面を撮影したものですが、
今度のはほぼ中央から西側を撮影したもの。東西も広い。


ちなみに通過してしまいましたが、写真中央に写っている四阿は、当時の施設跡になぞらえているのだとか。


公園の中央には南北に道が走っており生け垣でお互いが遮蔽されているのですが、中央部分のみ横断できるようになっています。


公園の南端には、国庁八幡宮跡の碑が。
って、これも佐波神社(1日目その7参照)に合祀されたのですか。


いまの石碑から、道路を挟んで東側にも解説板が。
英語と朝鮮語なんですね。中国語がないってことは、防府の外国人観光客比率で中国人はそこまで高くないのかな?


ちなみにこの石碑と解説板は、公園南側を東西に横断する道沿いにあります。
国衙跡の大きさを感じられるポイントでもありますが、まれに車が通るので注意です。







さて、最後の写真、中央に小さく写っているのが、この国衙でもっとも著名なスポットです。

ばばーん!(効果音)


映画『マイマイ新子と千年の魔法』でも登場する場所であり、作中では「国衙」自体がきわめて重要な位置づけです。

道路を挟んで反対側には、解説板がいくつか。










ふむふむ、1186年(源頼朝による守護地頭設置が1185年)に周防国が東大寺の知行国となったのがきっかけで長らく東大寺が管理していたのですね。
のちに大内・毛利でご~りごり削られつつ、それでもこの区画の維持に成功していたのが「全国的にも珍しく残っている」っていう原因ですね。

ちなみに途中で晴れてきたせいで、解説板に太陽光が反射してなかなか辛いことに。
幸い、少ししたら雲に隠れてくれたので、あわてて撮影し直しました。


あと地味に困ったのが……。
途中で、小学生と思われる女児2名がやってきて、ちょうど解説板の付近で遊び始めたんですよね。
ええっと、ごめんね? すぐいなくなるからね?
通報しちゃ、ダメだぞ☆


ということでケツに火が付いたような心持ちです。
晴れてきて風景の印象が変わったので、もう一度撮影。


急げって?
ちーとだけ、ちーとだけ。

国衙に来たら、この石碑の裏側を見ないと。


映画『マイマイ新子と千年の魔法』だと、ここに碁石だのグリコのおまけだのが置かれるという、中盤のシーンがあるんですが……さすがにそんなもの、常設されているわけもなく。



……おお、晴れてきたので、大平山(写真中央)がよく見えます。


ここにはテレビ局の送信局なんかがありまして、以前はロープウェイがあったのですが、残念ながら運行停止。
バスはあるのですが、なにぶん本数も少ないため、興味はありましたが、行き先からは外していました。

拡大してみましたが……やはり5年前のスマホでは、限界がありますね。
眼だとよく見えるんですが。




さて、移動しますか。歩くのが遅い分、15分も滞在しましたね。
あ、ちなみに国衙、たぶん訪問があと半月早ければ、椿が見頃だったようです。


さらに南へ進んで、大通りに出ます。
おお、こんな所にもアピールが。


大通りを挟んでさらに南にも、そのまま道が延びています。
今は細い道ですが、平安時代にはメインストリートだったんでしょうね。


さて、この大通りを渡らずに西進(中心街側)します。

……と、50mも行かず、すぐにこんな魅力的なものが。


映画『マイマイ新子と千年の魔法』において、「直角に曲がる水路」は1000年前の名残と相場が決まっています。
ギリギリ生活道路っぽいので、ちょっと進んでみましょう。

ザ、生活道路。


おお、なんか大きな柑橘類が実を付けている。


……おっとおぉ?
道が無くなったぞ?


幸いというか、水路を挟んで向こう側を歩けたので、そのまま前進。
なんとというか、案の定というか、先ほどの、国衙跡の石碑がある道に出ました。
通報しちゃダメだぞ!

ちなみに水路とは、さすがにお別れします。
これ以上は、ちょっとね。



ということで、石碑前の道を西進します。


やあ、田んぼですね。
ちなみに右奥の山は、午前中に行った毛利博物館があります。
左奥の山は、昨日行った防府天満宮があります。


おや、なにやら祀ってあります。
左側は「猿田彦大神」とありますが、右側はなんでしょうね。


※このときは気づきませんでしたが、映画の中でポン菓子を食べていたのはこの祠の右側です。



どんどん西へ。
ちなみに足はめっちゃ痛い。



途中、なにかあるのに気づきました。
ゆっくり歩いていたからこそ、ですね。(まだ1分で50mのペース)


ああ、観光用の地図にあった「馬神様」ってこれか。


咳、風邪、筋の痛み、神経痛……インフルエンザですかね?
筋……足にも効かないかな~と思って、拝んでおきます。

しかし「男性が強くなり夫婦和合にも霊験あらたか」って……拡大解釈が過ぎませんかね?


ところでこの解説板、「少彦名」を「少名彦」と、盛大に誤字ってますが……。
と思って念のためWikipediaを見たら、一応は別名一覧にありますね。侮れない。。。


足の痛みが治まればいいなぁ。



さて、先に進みますが、神社のすぐ横は水路の合流点でした。
こういう造形は、目に楽しいですね。
合流側の方が体積が小さそうなのは気になりますが。



さて……ここをまっすぐ行くとたぶん最短距離っぽいんですが……。
さすがにやんちゃが過ぎますね。普通に道を行きましょう。


うーん、足が痛い。風景が大して変わらない。辛い。


さっきから足が痛いと書いてばかりですが、そろそろ冗談抜きに痛いですね。
限界を感じて立ち止まり、痛む方の足を上げて休ませる、なんてことをずっと続けてきましたが、そのスパンが5mを切ったような。

馬神様からこの地点まで250mほど進んでいるのですが、7分も要しています。4割ほど所要時間が増えていますね。


うう……セグウェイか、キックボードが欲しい。


あ、このカーブ、なんか映画で見たやつと似ている!!


水路に水草が生えるのは、どこも一緒ですね。
※私の田舎、大垣もそう。


……長きにわたる痛みに耐え、途中、ゆっくりと進むおじいさんの自転車にも抜かれ。
やっとのことでチェックポイントである松崎小学校が見えました!


いやー、辛かった。
ちなみにさっきのカーブ写真からここまで約100m、所要時間は3分でした。。。末期的な。
途中、ゆ~っくり歩いたり、足の接地場所を変えてみたりと工夫してみたのですが、あんまり効果は無いですね。

最近もそうかは知りませんが、おなじみ二宮金次郎像。


裏門かな?
ここから水路は、ガードレールからフェンスに変わります。


映画でもチラッとだけ写りますが、アヒル小屋なのだとか。
※当時から扉は無かったっぽい



ええと……なんかやたらと実を付けている君、何者?


松崎小学校正門!
いやぁ、長い道のりでした。
土曜日なためか校庭に人がいない。おかげで不審者にならずにすみます。


国衙の石碑からこの正門まで、直線距離でおおよそ1km、実際には寄り道もしたしそもそも直線でもないので、もっとかかっています。
まあそれでも、石碑前を出発してから38分もかかるとは思いませんでしたが。。。



さて、この時点で12:54です。
1時間前には多々良大仏殿にいますね。
そう思えば快調に進んでいるような気がしてきます。気のせいですが!

どれ、そろそろお昼ご飯の心配をしましょう。
早くしないと、ランチ営業が終わりかねません。


ということで、昨日夕方も通った、幸せます通りを目指します。

てく…てく…うう、遅い。

なんとか幸せます通りに着きましたが……350mに11分かかりましたね。
ああ、1分50mペースだった頃が懐かしい!
※信号待ちがあったので、実際には少しマシ


ちなみに今の写真、女性が写っています。
この女性、天神通り商店街で一度私を抜いたのですが、信号待ちで私が追いついてしまいました。
まあ、青になった後、横断歩道+その後の3m+写真を撮るまでの若干の時間のうちに、これだけ差が開きましたが。。。


昨夕は気づかなかった。
マジか、菅公にお目にかかれるのか。


旧、昭和館。
どうも2019年あたりで閉鎖になったようです。
「昭和館」という文字の跡が残っていますが、何とも悲しい。来るのが遅かったなぁ。


ちなみに、在りし日の昭和館(Googleストリートビューより)



幸せます通りを抜け、いよいよ昼食予定のお店まであとわずか……お、こんな所にも種田山頭火が。



お、幸せます通り約250mおよび長い信号1点の突破には7分くらいしか要していないです。
少し頑張った。

今回のルート
ものすごい歩いた……足が痛いくせに、この日歩いた量は、最終的には昨日より多いっぽいんですよね。



時刻は13:12。次は、待ちに待ったお昼ご飯です。
続く


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