「いろはの歌」の続きです。
「いろはの歌」の初見・承暦3年「無常偈」に由来する。
その偈が登場する物語がある。
昔、ヒマラヤの山奥に少年がいた。
いつも「ブッダ」になりたいと修行をしていた。
そんな少年を天から見ていた神様がいた「帝釈天」です。
帝釈天は少年の本心を試そうと、恐ろしい羅刹という鬼に姿を変え、半分の偈だけ歌った。
何も知らない少年は、美しい歌声と仏教の奥義を歌う言葉に魅了され近づくと、それは、恐ろしい羅刹でした。
でも、残りの半分の言葉を知りたい少年は、この恐ろしい羅刹に勇気をもって話しかけた、羅刹は、「教えてやってもいいが、最近、人を喰らっていない、お前を喰らってもいいのなら教える」という。
死ぬのは怖いが、どうしても後半の言葉が聴きたかった。
少年は約束した「教えてくれたら、私の身体を差し出そう」
羅刹の歌に、悟りの境地を垣間見た少年は、あちこちの石や樹、道や岩壁に「偈」をきざんだ。
約束どうり少年は、樹に登り羅刹に身を投げた・・・・
気が付けば帝釈天の腕に抱えられ、たくさんの神々の中でした。
そして、少年に伝えた。
「善きかな、きっと、この世のすべての人々が救われる、ただ願うことは、未来において私達、神々は罪科の懺悔も、どうか一緒に受け入れて御救いくださいと」