突破力~完全復活までの記録~

この局面をどう乗り切るか
さあ、復活はすでに始まっている

◆3月18日。彼が負った運命の1年が経過した。そして次の1年が確実に始まる。

2013-03-17 11:05:03 | つぶやき

2012年3月18日。午後4時過ぎ。息子は右ヒザを抱え、苦痛に顔を歪めた。
あれから1年。
コウスケは自分では払いきれない運命から避けることはできなかった。
その時は、まさか1年間、これほどの苦悩を強いられるとは思わなかった。
我が家にとっては、いろいろなものが根底から覆った。

中学に入学して順調だった。いや、順調すぎたのかもしれない。
試合には先発で出場できた。そのうち、重要な役割を期待された。結果を残しはじめた。
トレセン活動も順調だった。地区トレセン、県トレセンで結果を残し、県トレセン選手になった。県トレセンの練習会で何かが認められ、中国トレセンへ選出された。
中国トレセンで躍動し、何とナショナルトレセンに選出された。
チームに帰ると、一つ上のカテゴリーに抜擢された。
そこでも一定の結果を残した。
13才のサッカー小僧は順調に成長していた。
そして地域最高峰リーグの開幕を待つばかりの2012年3月18日、午後4時過ぎ。何の前触れもなく、”それ”は突然に訪れた。


結局、3度の手術を受けた。最後の靭帯再建手術から4カ月が経過した。
2013年3月18日がやってきた。

私の心の中で、3月18日のあの場面を思い出さない日は、1日たりともなかった。
本当に1日もなかった。365日、3月18日のあの場面を思い出した。
1年365日はコウスケにとって、苦痛と苦悩と我慢と屈辱と忍耐の毎日だった。


でも、最も辛い1年間が過ぎ去った。
新しいシューズを履き、少しずつ、ゆっくり走り始められそうだ。
久々にいつもの5号球でトス練習をした。
インサイドトス。インステップトス。ももトラワンタッチトス。胸トラワンタッチトス。
そして久々にコウスケのボールリフティングを見た。
数えていたら、楽に500回は超えた。もう数えるのはやめた。
彼のサッカーへの息吹が膨らんだ。

もうすぐ桜が咲く。
2012年に桜は儚く散り去った。
2013年の桜は美しくゆっくり咲くだろう。
そして、綺麗に正しく散っていくだろう。

多くのものを失い、いくつかの大切なものを得た1年が過ぎ去った。
失った数以上に、ひとつ、ひとつ大切なものを拾い続けながら、この1年を過ごせばいい。

これだれ苦しんだのだから、次はきっといいことがいっぱいあるよ。
ね。キャプテン!




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