いつにも増してまとまってませんが、とりあえずアップします![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
作・演出 岩松了
キャスト
阿部サダヲ 江口洋介 小出恵介 近藤公園 江口のりこ
黒川芽以 尾上寛之 ジョンミョン 伊藤蘭 風間杜夫
「熱海の捜査官」の宿のおじさんでお馴染みの岩松さんですが(笑)、やっぱりそうかー!という感じでした。
幸四郎さんの「シェイクスピアソナタ」やキョンキョンの「恋する妊婦」など、いくつか映像で岩松作品は見たことがあったのですが、結構難解なんですよね。
でも、今回の話は今までに見たうちでは一番わかりやすかったというか、共感できる場面が割と多かったです。
ただ、舞台というと新感線のような派手さを期待してしまった人が多いみたいですね。
サダヲさん主演ですししょうがないとは思いますが、演劇にとっては少し残念なことなのかな…と思いました。
演出が面白い!
シンプルなセットですが大きな窓があり、それが大きな役割を果たしていたと思います。
登場人物たちの間でどんどん大きくなる緊迫感と違和感を盛り立てる赤い夕日。
あと、銃の役割も大きかったんじゃないかと…映画でもそうですか、銃が出てくると、発砲音に対して身構えるじゃないですか、いつ発砲するかドキドキして。特に私は小心者なので、すぐドキっとしちゃうんですけどw
で、多分、観客がそんな発砲音に対するドキドキ感と展開の緊迫感を混同してしまうような演出がなされていたんじゃないかなと感じました。
とにかく、全ての人物が段々危うくなっていく様子が非常に面白かったです。
サダヲさんは最も“観客側”に近い観察眼を持つ人間だったでしょうが、彼さえもどこからか歯車が狂っていってしまうのを見て、身につまされる思いがしました。
最終的に、組織はある人物を切ることにするのですが、これが少し怖いと思いました。
小中学生なら些細ないじめをすることって、ある程度しょうがないことじゃないですか、色々分かってないし残酷だから。(笑)
でも、大人がこういうことをするって信じられないと思うんですよね…ちょっとズレますが、例えば社内いじめとか、大人のくせになんでそんな無駄なことしてるんだろう?と思っちゃいます。
話が逸れましたが、劇中の展開で切るということもいじめと似たようなことかもしれません。
些細な理由を作って一人を落とす訳ですから…そんなことしたら、その後組織が上手く回っていくことは絶対なく、ただ崩れていくしかないのは明らかなのに。
意識が高いか低いかの問題かもしれませんが、結局、人間は愚かだってことなんですかね…(ちょっとシダの群れ、というタイトルの意味がわかる気がしました)
豪華なキャストなのですが、やはり阿部サダヲは凄い!
刑事ドラマなんかで、犯人役の狂気の演技を見ていて醒めてしまうことが多いのですが、力のある人がやるとこうも違うのかと驚きました。
ラストのあたり、ああいうサダヲさんの演技は久しぶりだったので観られて良かった!
小出くん・江口さんは、少し勿体なかった感がありました。
小出くんはから騒ぎの時のほうが良かったなぁ。ちょっと遠くまで届いていない感がありました。でもカッコよかった(笑)
伊藤蘭は「牡丹燈籠」よりこっちの役の方が似合ってた!ダンスシーンが楽しい♪
黒川芽以の京都弁が上手いかは知らないのですが、他の登場人物が嫌悪感を持っているのを見ていると、本当に段々嫌~な感じがしてくるんですよね(笑)
あと「時効警察」等々でよく見る江口(のりこ)さんも見られて良かったです。肝が据わった女性で上手かったです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0150.gif)
千秋楽ということで舞台上に岩松さんが登場、パーンとテープが舞いました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0150.gif)
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作・演出 岩松了
キャスト
阿部サダヲ 江口洋介 小出恵介 近藤公園 江口のりこ
黒川芽以 尾上寛之 ジョンミョン 伊藤蘭 風間杜夫
「熱海の捜査官」の宿のおじさんでお馴染みの岩松さんですが(笑)、やっぱりそうかー!という感じでした。
幸四郎さんの「シェイクスピアソナタ」やキョンキョンの「恋する妊婦」など、いくつか映像で岩松作品は見たことがあったのですが、結構難解なんですよね。
でも、今回の話は今までに見たうちでは一番わかりやすかったというか、共感できる場面が割と多かったです。
ただ、舞台というと新感線のような派手さを期待してしまった人が多いみたいですね。
サダヲさん主演ですししょうがないとは思いますが、演劇にとっては少し残念なことなのかな…と思いました。
演出が面白い!
シンプルなセットですが大きな窓があり、それが大きな役割を果たしていたと思います。
登場人物たちの間でどんどん大きくなる緊迫感と違和感を盛り立てる赤い夕日。
あと、銃の役割も大きかったんじゃないかと…映画でもそうですか、銃が出てくると、発砲音に対して身構えるじゃないですか、いつ発砲するかドキドキして。特に私は小心者なので、すぐドキっとしちゃうんですけどw
で、多分、観客がそんな発砲音に対するドキドキ感と展開の緊迫感を混同してしまうような演出がなされていたんじゃないかなと感じました。
とにかく、全ての人物が段々危うくなっていく様子が非常に面白かったです。
サダヲさんは最も“観客側”に近い観察眼を持つ人間だったでしょうが、彼さえもどこからか歯車が狂っていってしまうのを見て、身につまされる思いがしました。
最終的に、組織はある人物を切ることにするのですが、これが少し怖いと思いました。
小中学生なら些細ないじめをすることって、ある程度しょうがないことじゃないですか、色々分かってないし残酷だから。(笑)
でも、大人がこういうことをするって信じられないと思うんですよね…ちょっとズレますが、例えば社内いじめとか、大人のくせになんでそんな無駄なことしてるんだろう?と思っちゃいます。
話が逸れましたが、劇中の展開で切るということもいじめと似たようなことかもしれません。
些細な理由を作って一人を落とす訳ですから…そんなことしたら、その後組織が上手く回っていくことは絶対なく、ただ崩れていくしかないのは明らかなのに。
意識が高いか低いかの問題かもしれませんが、結局、人間は愚かだってことなんですかね…(ちょっとシダの群れ、というタイトルの意味がわかる気がしました)
豪華なキャストなのですが、やはり阿部サダヲは凄い!
刑事ドラマなんかで、犯人役の狂気の演技を見ていて醒めてしまうことが多いのですが、力のある人がやるとこうも違うのかと驚きました。
ラストのあたり、ああいうサダヲさんの演技は久しぶりだったので観られて良かった!
小出くん・江口さんは、少し勿体なかった感がありました。
小出くんはから騒ぎの時のほうが良かったなぁ。ちょっと遠くまで届いていない感がありました。でもカッコよかった(笑)
伊藤蘭は「牡丹燈籠」よりこっちの役の方が似合ってた!ダンスシーンが楽しい♪
黒川芽以の京都弁が上手いかは知らないのですが、他の登場人物が嫌悪感を持っているのを見ていると、本当に段々嫌~な感じがしてくるんですよね(笑)
あと「時効警察」等々でよく見る江口(のりこ)さんも見られて良かったです。肝が据わった女性で上手かったです
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千秋楽ということで舞台上に岩松さんが登場、パーンとテープが舞いました
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