昔とった杵柄

昨日の午後の事です。お客様から「明日までに水鉢の蓋を作ってくれ。」

今ダンナも息子も他の仕事で忙しいんだけど・・と言うと「奥さんが作ってくれやぁ良いだわ〜。」って。

わたくし、今まで1,2回しか作った事無いんだけど。それもいつもダンナや母に手取り足取り？教えてもらって。

案の定ダンナは「あんた1人でがんばれ。」

肺癌持ちで息がひゅーひゅー言ってる母。耳も遠いし手の力も無くなった。でも教えてもらうしかないかぁ。母に言うと「手伝ってあげーかね。」

竹を切って洗って、縛るばっかりにしてから母を呼び、蓋作り講座開始。

この紐の縛り方が何回見ても間違えるんですよねー。「カモ下げ」と言う縛り方なんですが、この縛り方だと巻き簀の様にくるくるたためるんです。でもややこし〜。　

私が何度か間違えるので、苦笑いしながら母が紐を通し私がきつく締め上げるという共同作業で進めました。きつく締めないと竹がスッこ抜けてしまいます。

三列しばると最後はフサ作り。これまたややこしい。結局母が全部作ってくれました。

この6月頭に89歳になった母。昔とった杵柄で、まだ体が覚えています。

私1人なら半日はかかるだろうけど(多分何度もやり直し)、さすがの母上、1時間半で完成

母が作れるうちは頼ろっと・・笑。それを夜ダンナに言うと「1人で作れ。」と突っ込まれましたが。

父は・・もうダメですねー。竹細工を作りたい気持ちだけはありますが、目は見えないし手は震えるし、道具を置いた場所をすぐ忘れるし。

昨日は義姉さんも来て、とうもろこしを20本もくれました。待ってました〜とうもろこし大好き！

本当は薄皮ごと茹でた方が美味しいんですが、ヒゲが付きやすいから皮剥いて茹でてと家族が言います。

私はお昼ごはんに食べようかな。