4/23
明日は結婚記念日だ。丸4年。
ささやかなものでいい。何かお土産を買って帰ろう、というわけで
JR名古屋駅構内に3月にオープンした「あの」
クリスピー・クリーム・ドーナツに
行ってきた。
3/17のオープン初日には9時間半待ちの行列になったそうだが
普段名古屋駅では降りないし、なにより怪我のため松葉杖をついていたので
買いに行こうとは思わなかったのだが、嫁も名古屋で働いていることもあり家では
何かと話題になっていた。松葉杖も取れた今、行くだけの価値はある。
名古屋駅の改札を抜けるとそこにはきれいに3列に整理された行列があった。
警備員さんが持っているプラカードには
「最後尾 1時間30分待ち」と書いてある。
金曜の帰宅の時間帯ということもあるだろうが想像を絶する混雑ぶりだ。
さすがに少しひるむ。
しかし、意を決して行列に並ぶと意外とスムーズに行列は前に進んでいく。
どうやら、12種類のドーナツが1個ずつ入りの箱のみを買うお客さんは
それ以外の単品購入や追加購入ができない代わりに
さくさくとレジへいくことができる、というシステムのようだ。
会社帰りに電車の中で画像のような平たい箱
(ダズン・ボックスというらしい)だけをぶら下げている人をよく
見かけるのはそういう事情があるからなのだ。
あの箱にはきっちり12個ずつドーナツが入っていた、ということになる。
正直12個もいらないのだが、明日はお義母さんもうちへ遊びにくるらしいし、
なによりそれで少しでも早く行列から脱出できるなら、ということで
店員さんからの確認に迷わずダズン・ボックスでの購入を伝えて元の行列から
枝分かれしたところに誘導してもらった。
正直この段階で、クリスピークリームドーナツがどういうものなのか?
ということはまだ知らない。なにせ「クリスピーでクリーム」である。
はじめは昔懐かしい
森永ドーナッチョ
のようなものになんらかのクリームがからんでいる。というものを想像していた。
そこへ店員さんがつくりたてのドーナツを「どうぞ試食してください」と配りに来てくれた。
商品として売られているものとなんら変わらないドーナツである。
何でもいつも行列に並んでるお客さんが店の入り口に近づいたくらいのところで
配っているのだそうだ。
おいしくいただくことにする。
基本的には普通のドーナツだ。
しかし生地はどこまでも柔らかい。12個入りのドーナツを買うことにして
ゲットした幻の13個目である。これはラッキー。嫁に内緒にしておこう。
食べ終わるとすぐにレジ前に移動することができ、めでたくダズンボックスを
1個購入。電車の中で大事に抱えて家に持ち帰った。
結局列で待っていたのは40分くらいだったろうか・・・
ちなみに試食でいただいたのは3段目の左から2つ目のものだと思う。
夕食後、コーヒーを淹れて嫁とひとつずつ頂いた。
やはりふんわり柔らかい。
さて、ここであることに気づく。
「基本的には普通のドーナツ」とか「やはりふんわり柔らかい」
という感想は、
明らかにミスタードーナツを基準にしている。
これは否定のしようがない。
箱詰めしてもらって袋に入れてぶら下げて歩いてサマになる、
ということにおいて、このクリスピー・クリーム・ドーナツは
ミスド(あえて略す。G-styleのミーティングで散々利用させてもらって
いることに対して表現する最大級の敬意だ)に永らく存在しなかった
「待望の」アンチテーゼ・・・というかライバルだ。
やはりライバルがいないと業界が発展していかないのでは?と思う。
(
ダンキンドーナツが日本から撤退してから10年以上たつらしい。)
ライバルだらけでなにやら大変そうな牛丼業界のようになっても困るが。
これからはどちらかを贔屓する、ということもできる。
やはり市場原理というのは大切なことだ。
話題の一品を食べながらこんなことを考えていた。
ちなみに嫁は試食で一個もらえる、ということをちゃんと知っていた。