ケイトの部屋kate's room

音楽人・秋元多惠子(ミステリアスケイト)の小部屋です。
オリジナルCD「KATE SINGS」絶賛発売中。¥2000

「ボンボンショコラ」Tokyoデビュ~♪

2012-11-02 22:38:58 | ここ最近のアタクシ。
関東ツアー最終日の10/29(月)、池袋のライブハウス「バレルハウス」で、
「パリ発イケブクロ経由ブエノスアイレス行き」というライブに、
ボンボンショコラとして、私「フランボワーズ・ケイト」(ヴォーカル)と「コニャックいわつ」(アコーディオン)、そして「トリュフたにもと」(ヴァイオリン・歌)が、出演することになった。
このユニットのほかは、
泉邦宏(サックス・歌)
広沢リマ哲(サックス)、
トリオ・ロス・ファンダンゴス、
ケンジ&リリアナ
という、濃くて凄い面々。

バレルハウスは、歴史のあるライブハウスらしく、リリアナさんいわく、
「あの小部屋(着替えのために使わせていただいた、ほんの半畳ほどの納戸)は
 カルメン・マキさんも着替えに使ったのよ」とか。
うわあ、それだけでもう、光栄です!

おっとその前に、この日の入り時間が夕方5時だったこともあり、
日中、ゆっくりできるとあって、
リリアナさんと私とツレは、池袋の東武デパートのイタリアンでお昼。
なぜ入り時間までたっぷりあるのにこんなお昼間に待ち合わせをしたかというと、
「水森亜土展」が催されているからでした。
ツアーの初日にリリアナさんから
「亜土ちゃん展あるのよ」と、願ってもない情報をいただき、
このツアー中ずうっと、この日を心待ちにしていたのでした。
   ・・・ほら、アタシもリリさんも、亜土ちゃんの大大ファンぢゃーないですかー。
(ツレはもちろん、亜土ちゃんにはなんのキョーミもなく、つきあわされてついて来たわけですが)
デパートの催事場には亜土ちゃんの原画たちが、こーれまたかわいい額縁に納まって、めくるめくトキメキワールド。きらきら~~!

言うまでもなく、これら作品は、私のお財布にあるちょびっとのおサツでは買えるはずもなく、
代わりに、レジ近くにある「グッズ」を、ヘラヘラニタニタになりながら、購入。

・・クリアファイルでしょ?
2013年のカレンダーでしょ?
そして、iphoneカバーでしょ?

っっっくぅーー、こーれがまた、キュートったらありゃしない。
うへぇぇ、今日から毎日亜土ちゃんと一緒だぁぁ!
アタシやリリさんの世代って、幼少は「サンリオ」が世の中に台頭する以前だったから
心ときめかせてもらったファンシーグッズといえば、何はさておき、亜土ちゃんなのですよ。・・キキララでもキティちゃんでもありません!

そんなウハウハな幸せ気分を胸に、本題のバレルハウスへ。

続々と集結する本日出演のパフォーマーのみなさん。
コニャックいわつとともに、軽く3、4曲をリハで確認。
・・・まだまだ風邪の後遺症で、声嗄れが出ていたので、
唄いすぎないように気をつけながらサウンドチェックをし、
場当たり(←これ、ボンショコではとても重要!!)をし、
私はそそくさと、例の「着替え」スペースにこもって「フランボワーズ・ケイト」を
メイキングし始める。

???ん??
なんか、今日のメイク、亜土ちゃんやん。
昼間に、自分のアイドルを集中して見すぎてたせいか、
イメージがのりうつっちまった(~e~)はははっ。

お客さんもそぞろ入場してきた。
昨年まで下関在住だった「おはなしや」の由紀さん(時々ピアノと朗読のライブでご一緒していた)、
4年前まで広島在住だった二胡奏者の楠田さん(この方ともジョイントでライブさせていただいてた)、奇しくも現在お二方とも埼玉在住、のこの二人が
サプライズのように駆けつけてくれた。
「なんだか、このメンバーがいると、ここが東京だってこと忘れそうね」

さて、本番。
キャビンアテンダントさながらに司会を始めるリリさん。
「バレルエアー260便にご搭乗いただきまして、まことにありがとうございます。
   (中略)当機はみなさまの『まごころ』『まごころ』にて、上昇してまいります・・・」と名調子。いいぞ、べっぴんCAさん!

直後、アコーディオンの華々しいイントロから始まる、おなじみ「パリ野郎」。
いつも、ボンショコの登場では、二人ともステージから離れたところから列になって
客席に練り入り、ステージへと向かう。観客はこの瞬間が、一旦ボルテージMAXになる。
群衆~リラの門の切符切り~毛皮のマリー~恋のあいてはチャチャチャ~パリはシャンパン

チャチャチャでは、トリュフたにもとを迎え入れての演奏。
途中、泉邦宏が「にわとりちゃん」(←と、私が勝手に心の中で名付けた)の「クワァーッ」(実物サイズのにわとりの形をしたおちゃめな楽器、おなかを押すと鳴く、しかも大小ふたつを両手に持って)「プイ~~」で、チャチャのステップで踊りながら乱入。
いやはや、ハチャメチャこの上ない、楽しいラテンになりました。

この日は入場無料の「投げ銭」制。
チャチャチャ終了後、投げ銭カゴが場内をめぐるめぐる。
バンバン入る「まごころ」という名のオサツ。

熱気むんむんの中、ボンショコ退場。

続いて泉邦宏の世界。
マイフェイバリットシング(リリアナさんのダンスも)
圭子の夢は夜ひらく
コウテイ(withたにもと)
・・などなどを、サックス2本を口にくわえ、あるいはギターを弾きながら、熱く熱く笑えるほど熱く、演奏。

少しの休憩のあと、広沢リマ哲のサックスとケンジさんの歌、で、「Como dos extraños」、私もピアノで参戦。
甘くロマンチックなこの曲。
二枚目路線で語ろうとするケンジさんのスカシをズタズタの笑いに持って行ってしまった。・・ケンジさん、ごめんちゃい(笑)

そして広沢リマ哲+ファンダンゴスで、レクエルド、想いの届く日、とジョイント。
そこからファンダンゴスの3人のプログラムで8曲。
最近の新曲「Buscándote」では、急きょ、客席にいらっしゃるタンゲーラ・タンギスタのみなさんもダンスに駆り出され、素敵なミロンガ状態に。

それにしても、ファンダンゴスの勢いったら、止まらない。
特にリベルタンゴは、史上最強で最高に吹き荒れる演奏になっていた。
・・・このツアーの、終着地点は、ここだったか!

・・・と、仕事の都合で今日はどうしても来られない、と言っていたはずの佐藤美由紀さんが
最後の最後にかけつけ、広沢リマ哲、ケンジ&リリアナとともに、クンパルシータ、台風、と、狂気怒涛の大盛り幕の内弁当状態へ。

ああー、こんなにもりあがっちゃってほんとにダイジョーブ?

たんのしいったらありゃーしない。

かくして、ツアー最終日にふさわしく、ギャーギャーのわーわーの、泣き笑いライブ、池袋の夜は更けていきました。

おマケですが、別々のお客から「今日はファンダンゴスのピアノのひと、来てないのね」と、ささやかれていたらしい。
あるいは、「うっそっ、あ、あ・・のひとが、ファンダンゴスのピアノの人だったなんて!うわあ・・ショック~。」とも。

ふふふっ。