これまで1000枚を超えるジャズアルバムを聴き、いっぱしのジャズ通になったつもりの私ですが、それでも未知のジャズメンに遭遇することがあります。今日ご紹介するハロルド・アウズリーもその1人ですね。何でも60年代後半にジャズファンクの分野でそこそこ活躍したそうですが、私がこれまで手にしたアルバムにはサイドメン含めて一度も名前を見たことがありません。プロフィールにはマイルス・デイヴィスと共演したと書いてありますが、そんな音源は聞いたことないですし、おそらくどこかのライヴで一緒に演奏しただけでしょうね。ただ、無名だからと言って侮るなかれですよ。1961年にベツレヘムに残した本作は懐疑的な私の耳を十分に満足させてくれる良質のハードバップ作品でした。

共演はジュリアン・プリースター(トロンボーン)、チャールズ・デイヴィス(バリトン)、フィリップ・ライト(ピアノ)、トミー・ウィリアムズ(ベース)、ウォルター・パーキンス(ドラム)。渋いメンツが顔を揃えていますね。トロンボーンとバリトンという珍しい構成ですが、その分低音のアンサンブルを活かしたリラックスムード溢れるジャズを聴かせてくれます。中でもアウズリーの自作曲“Paris Sunday”は美しいメロディを持った名曲・名演と言ってよいでしょう。この曲を含め7曲中5曲をアウズリー本人が作曲しており、メロディメイカーとしての才能もありますね。マイナー調の“Devachan”、ラストの“Porter's Groove”もなかなかの佳曲です。演奏面ではテナーの王道を行くアウズリーのマイルドなソロもさることながら、共演のプリースター、デイヴィスの充実ぶりが見逃せないですね。ジャケットもお洒落ですし、ずばり隠れ名盤と言って良いのではないでしょうか?

共演はジュリアン・プリースター(トロンボーン)、チャールズ・デイヴィス(バリトン)、フィリップ・ライト(ピアノ)、トミー・ウィリアムズ(ベース)、ウォルター・パーキンス(ドラム)。渋いメンツが顔を揃えていますね。トロンボーンとバリトンという珍しい構成ですが、その分低音のアンサンブルを活かしたリラックスムード溢れるジャズを聴かせてくれます。中でもアウズリーの自作曲“Paris Sunday”は美しいメロディを持った名曲・名演と言ってよいでしょう。この曲を含め7曲中5曲をアウズリー本人が作曲しており、メロディメイカーとしての才能もありますね。マイナー調の“Devachan”、ラストの“Porter's Groove”もなかなかの佳曲です。演奏面ではテナーの王道を行くアウズリーのマイルドなソロもさることながら、共演のプリースター、デイヴィスの充実ぶりが見逃せないですね。ジャケットもお洒落ですし、ずばり隠れ名盤と言って良いのではないでしょうか?