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世の中の不思議な事を勝手に追求する中年親父、何処まで行くのか?何の意味があるのか?

新庄剛志が引退

2006-04-21 13:07:32 | Weblog
新庄の引退について色んな人があちこちで発言したり書いたりしていた。僕もその一人として僕の意見を書いているのだが、圧倒的に「彼が軽すぎる」とか「いい加減に野球の事を考えている」という系統意見が目立つが、僕は全く逆に考える。もともとスポーツ選手の選手寿命は最高に長くても40才位が限度だろう、まうまれに45才なんて人がいたり50才なんて人もいるけど、スポーツ競技の種別によってはそれも可能だとは思うけど本当に限られた人しかスポーツ長寿はいない。なぜ?勿論人間の肉体の寿命に大きく起因しているからだろう。生まれてすぐには歩くことが出来ない人間が成長して行き、また歩けなくなって天寿をまっとうして行くまでの80年の中でのピークは何処か?って考えたときに野球はとか相撲はとか水はって決まってきていると思う。だから肉体的な使用度が比較的少ないものは意外と高齢になっても平気で続けていられるのではないのだろうか?
スポーツ選手の知り合いに聞いてみたら、実は「プロを引退した後にアマチュアがあるから結構長く続けていられるものだ」と言われた。という事は34才の新庄がこれからどういう生活をするのか?とか仕事をするのか?を考えて結果出した結論だと思う。引退って自分が決めることだからファンの皆がもう少しって熱望しても叶わないことかもしれないし、「一番輝いている時の美しさを残して引退する」事を実はみんなが夢見ている事なのかもしれない。話はそれるが、ジャズの世界では超がつく有名実力ミュージシャンの殆どが30代から40代で亡くなっている、勿論寿命から言えば相当早いし勿体無いのは当然だ。ただ死んで行く本人が酒やドラッグやらで死ぬのだからこれは又どうしようも無いことなのだが(当然回りは止めささせようとしたろうが)、残された録音が最高に輝いていて誰にも真似が出来ないくらい素晴らしいものだから演奏と人間模様が美化されて伝記とか研究本が後年に出来上がる。まあそれもそれで人生だから良いのだろう!!。その「魔の30代」を奇跡的に?通り過ぎ同年代のミュージシャン達はこれまた殆どが長い現役時代を送っている、皮肉なものだが現在でも70代80代でステージに立って50才の奴に「お前はひよこだ!!」なんて火を噴いている親父(じじい)も相当沢山いる。

15年くらい前にロックフェラーセンターにあるNBCスタジオに見学に行った際に偶々ライブ収録の準備をしていた音響技術者に話し掛けて少し話しをしたことがあった。その時に彼が、なんの仕事をしているの?って聞いてきたので僕は多少ハッタリをかます意味もあって「プロダクションのチーフエンジニア」って答えてしまった。そうしたら本当に彼はビックリしていて何回も本当か?本当か?って聞くので一緒に行った奴がどうして?って尋ねたら「こっちでは60才を過ぎないとチーフになれない」「俺も65才だけどチーフになったのは去年だ」って言うのだ!!いやあ早々に退散した思い出がある。そういえば3年前にブルックリンのスタジオにアルバムを録音に行ったときに、結構年寄りの人がマイクアレンジとかキューボックスの調整をしていたなあ!!。年齢イコール「技術の蓄積」だと思える職種と
「古いデータボックス」としか言わない職種があるんだろうけど、困ったときだけ聴かれて答えるとその時だけお礼を言うような会社も嫌だし社会も嫌だ。引退は自分の意志で決めたいものだ・・・・・・・・・・・。だから新庄は素晴らしい!!という事だと僕は勝手に思った。