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世の中の不思議な事を勝手に追求する中年親父、何処まで行くのか?何の意味があるのか?

思い起こせば

2006-04-13 10:43:34 | Weblog
ある日急にという程ではないけど気が付くと家の近くを走っている国道とバイバスの角に大きな空き地が登場した。少し前まではガソリンスタンドだったのだが競合店が近くにある訳でもないのにイキナリ閉店してしまった。もともとガソリンスタンドになる前はバイパスが川だったので川沿いの空き地だった、だから考えようによっては40年前に戻ったのかも知れない、不思議な運命だったのか?。
その昔、僕たちは中学校に通う時に必ず川沿いを棒をもって歩いて行った。別に暴漢に襲われる事もナイだろうに・・・・・・・、木刀とか金属の棒とか竹の棒とかをもって川沿いを歩くと何となく探検気分で本来行きたくない学校にも知らないうちに到着するという隊長(僕)の暖かい考えからである。当時通っていた中学は僕の家から直ぐのところにある川を歩いて行くと全く信号にも道路にも関係なく西校舎の脇に出るのだ。中学2年の夏休みに入る前日、いつものように悪ガキ4人が集まって川沿いを歩いていると、葦原の端からゴソゴソと体長60センチ位のワニが出てきた!!本物のワニを見るのはガキ達は初めてなので最初は逃げたのだが、よく見ると食べ物のせいか気温のせいか判らないが弱っていてヨタヨタしていた。僕たちが近寄って棒で突っついても何の反撃も出来ないくらいなので悪ガキ2号が家に走っていって犬小屋から毛布を持ってきてくるんで登校した。そうしたらそれはそれは学校中の評判になり大変な事になってしまって担任からは聞かれるは、女の子は泣くわで、困ってしまって悪ガキ3号と僕は放課後プールに放して一緒に泳いでいる所を写真に撮ってから川に放す事に決め、写真部の副部長の女の子に写真を撮ってもらう交渉に行って帰って来てプールに放すと・・・・・・死んでた、昼死んだのか夕方死んだのか?兎に角死んでいた。そして初めて判ったはワニが死ぬと沈むと・・・・・・・、さあ大変誰が取りに行く!!しょうがない隊長のでばんさあ。一応捕獲したのだが小鳥と違い校庭に穴を掘って埋める訳にもいかず、結局元の捕獲場所にそーっと返した。激動の夏休み前の一日だった。その捕獲場所が無くなったスタンドの前あたりなので感慨ひとしおだ、何でワニが居たのか?誰かが飼っていたのだろうが今と違う時代なので相当ブルジョワなんだろう?自分で逃げて来たのか?飼い主が放したのか?サッパリ判らない。後日談なのだがワニの死体を置いた場所を次の日見に行ったら・・・・・・・・・、無かった?そこそこの物体なので鳥が食べたりしても残骸くらいは残りそうなのだが、跡形も無く消えていた。本当かどうかは別にして僕たちは狸寝入りならぬワニ寝入りをしていて又何処かにいったんじゃねーの!!って事にした。そんな40年近くも前の話を空き地を見て思い出してしまった。因みに悪ガキ2号は銀行の部長、3号は不動産屋の社長、4号は板金屋の社長、そして隊長の僕は・・・・・・・・こんな事を書いていてサックスも吹いていてレコーディングもしてアレンジもしてプロダクションの社長だったりもする。
一人を除けば社長だらけだ!!何とも不思議で奇遇な話である。まだ道路が未舗装で自転車に乗ったオバサンが魚を売りに来て、夏は蚊帳を吊って寝ていた大阪万博の次の年のことであった。