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Tsuruday

日記のようで
落書きから宇宙開発まで
なんでもありのblog。

1か月分の戯言

2006-08-14 03:37:38 | Weblog
この2ヶ月間ほどほとんど生活の全てを占めていたCANSATですが
いよいよ能代まであと1週間をきりました.
完成度としては8割程度の状態で
いまさらながら
「あれをやっておけばよかった」
「こういう風にすればもっとよい状態で望めたのに」
と悔やまれることばかりですが,
ここまできたら現状でできるベストを尽すのみです.

なんでそんなに打ち込めるのかということを尋ねられることがあるのですが,
それはなによりも面白いからという理由が一番大きいです.
まったく分からなかったことがだんだん分かってきたり
できなかったことが少しずつできるようになっていく過程は
何よりも楽しいですし,
みんなで議論してあーだこーだ意見を交わしながら
よりよいものを作り上げていくことが純粋に面白いからなんです.

今年度のSSDLにおけるCANSATプロジェクトでは
メンバーのスキルアップということに重点を置いていました.
もちろんCANSATで達成したいミッションも掲げてありますが,
「ものづくりを通してより深く自分の担当分野に興味を持ってもらい,
自発的にスキルアップして欲しい」
ということが実は最大の意義じゃないかなと考えていたりします.

システム設計,電子工作,プログラミング,機能試験と
経験してもらいたいことは山ほどありましたが,
何よりも興味を持ってもらいたいということが一番にあったと思います.

今,研究室で行っている衛星開発プロジェクトは
概念設計,BBM設計・製作,EM設計・製作,動作試験,環境試験と
過去の先輩方が行ってこられたことのうえに成り立っています.
EM段階まで完成してる衛星開発プロジェクトに新しく参加するメンバーには
(自分も含めて)
過去の先輩方が苦労してやってこられたことを経験を通して
実感することが必要なんじゃないかなと思っています.
もうEMまで出来上がっているのだから
これから自分が担当する部分(EM→FM)にベストを尽して
過去の先輩方のやってこられたことを
わざわざもう一度体験する必要はない
という考え方もあるかもしれませんが,私はそうは思いません.

これまでの過程で先輩方が苦労されてきたことの全てを
経験することは難しいですが,
CANSATプロジェクトを通して
そのうちの何割かでも経験することができたら
それは十分に意義のあることなのではないかなと思います.

東京大学の中須賀先生が
「本物の衛星開発では失敗することができないが,CANSATなら失敗が許される.
だから失敗を経験して,その失敗から学ぶことが大切だ」
というようなことを以前おっしゃられていましたが,まさにそこだと思います.


長くなりましたが,
ご指導・ご協力くださいました先輩方,スタッフの皆様方に心より感謝致します.

最後に

授業,研究,衛星開発プロジェクトと多用な中
貴重な時間を使って,CANSATプロジェクトに参加してくれた
メンバーのみんなに感謝します.

能代に行くメンバーの3人は最後の悪あがきをいっしょにがんばりましょう!

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