Tsuruday

日記のようで
落書きから宇宙開発まで
なんでもありのblog。

宇宙兄弟 [連載開始]

2007-12-11 21:19:38 | 宇宙
5月に入院した記事をエントリして以来,サボってましたが,久々に.

週刊モーニングでNO.1号(2007年12月06日(木)発売)より連載の始まった宇宙兄弟というマンガに注目しています.
ふとコンビニで宇宙兄弟が表紙のモーニングを見つけて読んでみたのですが,

これが面白い.

作者の小山宙哉さんは,今作が初の週刊連載だそうですが,安定した印象を受けました.プラネテスやムーンライトマイルに続く宇宙開発をテーマとする作品として期待したいと思います.

講談社 モーニング公式サイト
http://www.e-1day.jp/morning/manga/uchu_kyodai.html



以下は,第1回を読んだ感想です.若干のネタばれを含んでいますので,ご注意を.



タイトルの通り宇宙を舞台として2人の兄弟が活躍していく物語のようですが,第1話時点で,弟の方はNASAの宇宙飛行士.一方,兄の方は無職と対象的な状況です.1話の半分くらいは兄弟の小学生時代の話が占めるのですが,これが今後の伏線になるのかなという感じの展開で,兄弟の心情の対比を描きつつ,ところどころで小ネタをうまくはさんでくるあたりが好印象でした.
1話の最後あたりで主人公(兄のほうかな?)がJAXAの書類選考に通るところは,次週以降も読みたいと引き込まれまるような展開で,早くも「ハマってしまった」感があります.
とりあえずは宇宙飛行士になるまでの過程,宇宙飛行士になってからの展開がどこまでリアルに描かれるのかというところに注目しようと思います.(まだ第1話時点では宇宙飛行士になるのかどうかはわかりませんが…)

プラネテスやムーンライトマイルのようにSF的な要素を含みつつ,宇宙開発の現状をリアルに反映した人間ドラマだったらいいなと.

宇宙好きな人はぜひ.

ASAT

2007-02-06 09:09:39 | 宇宙
ちょっといろいろあって更新が滞っていましたが,
中国の衛星破壊実験に関して.

まさか現実にこんなことが起きるとは.
軌道上で意図的に衛星を破壊するなんて,
昨年卒論でデブリをテーマにした研究で
小型衛星破壊実験(もちろん地上で)を行った
私にとっては人事とは思えないショッキングなニュースでした.
私が行った実験では15cm立方,重量約800gの小型衛星模型に
秒速1.5km/sと4km/sでそれぞれ40gと4gのアルミ球の弾をぶつけたのですが,
衛星は完全に破壊されてしまいました.
約1年前に手作り衛星の無残な最後を2回も見届けただけに
同じような破壊が軌道上でも起こったのだと想像するとぞっとします.

ニュースによると10~100mmの破片は推定4万個ということでしたから,
1~10mmの観測が難しく脅威になりうるサイズのデブリは
もっと多くばら撒かれたのでしょうね.

うちの研究室の先生(ボス)のところにも
今回の中国の衛星破壊実験でその軌道における衝突確率が
どれだけ上がったかの計算の依頼がきていました.
助手のごんざぶさんや低軌道のデブリ環境モデルをつくっているDのなるなるさん(+追加)
も計算をされていたようです.
私は軌道計算や衝突確率の計算は今までちゃんとはやっていなかったので,
結果を聞いて驚いているだけでしたが,
今回のこの件で,デブリの軌道や衝突確率計算にも興味が出てきて
自分でもやってみたくなったので,勉強を始めたいと思います.
(とはいえ,今は"衛星"があるので,
きちんとやれるのは先のことになりそうですが.)

なるなるさんも書いてましたが,
国連…
びっくりです.

October Skyを観ました

2006-12-05 08:26:35 | 宇宙
久しぶりのエントリーですが,最近観た映画について.

October Sky
邦題「遠い空の向こうに」

この映画は1999年に公開された,NASAのエンジニア
Homer Hickamの自伝「Rocket Boys」に基づくノンフィクション作品です.

宇宙が好きな方なら一度はご覧になったこともあるかと思いますが,
ストーリーはソ連がスプートニクの打ち上げに成功した1957年10月,
アメリカの片田舎の炭鉱の町でRocket Boysと呼ばれた4人の少年が,
自分たちの手でロケットを製作し,夢を実現させていくという青春ものです.

ここで多くを語って語弊があるといけないので,実際に観てもらったほうがいいでしょう.

規模は違えども,私もモデルロケット製作を趣味でやっているものですから,
苦労や成功の喜びが実感できて,観終わったあとにすがすがしい気持ちになりました.

まだご覧になっていない方は是非一度ご覧あれ.



Voyager

2006-09-12 02:18:18 | 宇宙
いつの間にか9月も1週目が終わっていました.

とりあえず今日1つ締切が終わったので
あとは今週1週間でPaperを1つとPosterを1つです.

ここ数日

スペースシャトルアトランティスの打ち上げ

H-IIA10号機の打ち上げ

と大きなイベントが続いていますが,
最近の宇宙関連のニュースで印象的だったのが,

ちょっと前のことになりますが
NASAの深宇宙探査機 Voyager1の100AU到達のニュース

参考サイト
NASA Voyager web site
三菱電機 DSPACE コラム

Voyagerと聞くと,小学生低学年くらいのころ,学研の雑誌なんかで
記事を読んで,心ときめかせていたような記憶がいまでも鮮明に残っています.
子供ながらに,すごい感動したVoyagerの記事だったわけですが,
実は宇宙を志すようになったのにはこのあたりにきっかけがあったりもします.

1977年9月5日に打ち上げられてから,29年という長い期間宇宙を旅し続けて,
ついに太陽系の最端部までたどり着いたわけですから途方もないスケールです.

やっぱり深宇宙探査にはあこがれます.
ロマンがありますね.

これからも,可能な限り探査が続けられていくことを心よりお祈りします.


深宇宙といえば日本でも
忘れちゃならないのが, 

はやぶさ

参考
はやぶさプロジェクトサイト

研究室に所属するようになってからより詳細な情報を知る機会が増えて,
今後の動向にも目が離せなくなってます.
日本の深探査機はやぶさにもエールを送りたいと思います.
地球への帰還を心よりお祈りしています.


またまた深夜テレビで

2006-02-03 03:28:33 | 宇宙

最近夜眠れない日々が続いています.(理由は言わずもがな)

作業の合間に何気なくつけたテレビ(NHK教育)で
宇宙から見た地球の画像が流れていました.
解説などはなく,BGMにのせて
スペースシャトルから撮影された地球の様々な画像が
延々映し出されると言う(夢のような)30分間の番組でした.
久しぶりにいいものを見ることができて
モチベーションがあがるような気分だったわけですが.
そのままテレビを眺めていると次も同じような番組が.

気になったのでTV欄を調べてみると…


Yahoo!テレビより

何だ…
この時間帯の番組構成は…
宇宙だらけじゃないか!!
恐るべし,教育テレビ.
さすがに全部見て徹夜するわけにはいかないので,
2:30~5:00まではビデオに撮りました.

それにしてもこの番組構成は凄すぎます.
これまでにもこんな番組構成での放送はあったでしょうか?
それともこの日は何か特別なラインナップだったのでしょうか?

謎です.


深夜テレビで

2006-01-29 09:02:02 | 宇宙

深夜に何気なくテレビを見ていたら ちょっと興味を引かれる番組があった.

テレビ東京系「ロケットボーイズ」

このドラマは工業高校に通う主人公が仲間たちとキューブサットを作って
競技会への出場をめざすというもの.
ちょっとしか見てないのでよく分からないところも多かったのだが,
競技会というのはどうやらカムバックコンペのようなものらしい…
キューブサットとカンサットを間違ってないか…
とも思ったが,どうやらこのドラマの設定ではキューブサットで
カムバックコンペ(みたいなもの)が行われるということになっているらしい.
深夜ドラマだけあってギャグの多いところもあったが
青春モノって感じで面白そうだった.
(何よりもキューブサットがテーマってとこが一番興味深いのだが…)

気になったので調べてみたら,原作の小説があるらしい
そのタイトルは

「2005年のロケットボーイズ」(五十嵐貴久) 【Wikipedia】

面白そうなので,時間が取れたら,買って読んでみようかな.
しかし,
なんでキューブサット作る話なのにタイトルが
「ロケットボーイズ」なんだろう?


シャトル無事帰還!

2005-08-10 16:26:13 | 宇宙
悪天候で順延されていましたが,日本時間午後9時,着陸しました.
耐熱タイルの剥がれ落ちなどが指摘され,
人類初の宇宙空間での船外活動による補修作業が行われたりしましたが,
無事にミッションが終了してよかったですね.

これをきっかけに人類の宇宙進出が進んでいけばいいんですけどね.
次の世代の宇宙開発はどこへ向かっていくのだろう?
月なのか?はたまた火星か?

将来がどうなるか分かりませんが,今回のSTS-114のミッションは深く心に刻まれました.

ディスカバリー

2005-07-27 12:30:34 | 宇宙
打ち上げ成功しました!
打ち上げが無事に終了してよかったですね.
とはいっても,前回のようなことも考えられるので,
地球に帰還するまで何事もないことを祈るばかりです.

ディスカバリーの打ち上げの瞬間は研究室の先輩方と見守っていました.
講義室の大きなスクリーンにネットからNASAのTV中継を映すという方法で見ていたのですが,
映画さながらの臨場感もあってか感動はひとしおでした.

同時に講義室のTVでNHKの中継もつけていたのですが,
NHKの中継とネット中継の間に30秒ほどの時間差があって,
打ち上げの瞬間や外部燃料タンクの切り離しなどのイベントを2回も見ることができました.
その後の中継で何度もリプレイがあったので,打ち上げの瞬間は実質10回以上は見ましたけどね.

今回のSTS-114の打ち上げでは,結局外部燃料タンクの枯渇センサ異常が
分からないままの打ち上げとなってしまいました.
また,打ち上げ後の調査で燃料タンクの外壁の剥がれ落ちが確認されたりと
本当に安全対策が完璧なのか疑問が残ります.
安全対策とシャトルの残り使用期間という板ばさみのなかで
NASAも大変な苦労をしているんでしょうね.

有人飛行となると考えるべきことも多くて複雑になるんだろうなー.
日本が有人宇宙飛行を実現できるのはいつになるんだろう?

宇宙に関して思いを馳せる

2005-07-15 02:31:48 | 宇宙

ここ最近宇宙関係のイベントが目白押しでいろいろとレビューしたかったんですが,
けっきょくできずじまいでした.

ディープインパクトの成功
M5ロケットの打ち上げ,ASTRO-EⅡの軌道投入の成功
と来て
次はいよいよ野口宇宙飛行士の搭乗したスペースシャトルの打ち上げだ
これは徹夜してでも見るしかない,こんないいネタはめったにない!!
と思っていたら延期になりました.
んー残念です.
外部燃料タンクのセンサのひとつに異常が見つかったということで,
打ち上げ直前になって延期が決定が下ったそうです.
次回の打ち上げ予定日は早くても17日以降,遅ければ9月ごろになる
可能性もあるそうです.
楽しみが先に伸びたと思って,待ちますか.

話は変わりますが,
今日調べ物をしいたら「宇宙葬」を行っている企業のサイトに偶然行き着きました.
デブリを学んでいるものとしては前々から宇宙葬ってどうなんだろって思ってたんですが.
結構世界中でもやってる人がいるみたいですね.
1997年に始まって今まで計140人の方が宇宙葬を行われたそうで,
7gの遺骨を専用のカプセルに入れてロケットに搭載し,宇宙空間に放出するそうです.
それはデブリにはならんのかい!?と思っていたら,以下のような説明がありました.

・地球周回軌道上を半年から250年ほど回り、最後は大気圏に突入して消滅.
・宇宙に留まることはないため、デブリにはならない.
・宇宙を汚すことはないという確認がされており、アメリカ政府機関からの許可を得ている.
(サイトより要旨抜粋)

なるほど,永続的なデブリにはならないんですね.
とは言っても,半年から250年は軌道上に留まっている訳で,
自分自身が一時でもデブリとして軌道に存在しているのは….
費用がいくらかかるのかってことがサイトには明記されてなかったのですが,
いくらくらいかかるものなのか気になります.

参照サイト
宇宙葬Earthview
http://www.uchusou.com/index.html