ザクとは違うのよね

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SAYURI

2005-12-19 00:52:06 | 映画
 今日は、雪の中映画「SAYURI」を観てきた。

 芸者の置屋に売られた少女加代が、初恋の夢を追いながらその後都一の芸者になるまでの物語。
 「Geisha」という言葉は、海外における日本のイメージで出てくる単語らしい。しかし、「芸者」=「娼婦」的なイメージがあるのも事実らしいので、この映画は、本当の「芸者」とはこういうものだっ!てとこも表現したいようだ。

 さて、感想はというと、なかなか良かった。あまり詳しく言うのは避けるが、最後ジーンときた。
 主役のさゆり役はチャン・ツィイーだったが、芸者の映画なのになぜに日本人でないのか!と観る前は思っていたが、実際に観てみて、スピルバーグか監督のどちらかがこの前テレビで「美しさの中に強さを兼ね備えているさゆりの配役を考えた時、彼女しかいないと思った」的な発言をしていたのが納得できた気がした。
 始めは「う~ん」と思っていたが、話が進むにつれて、その彼女の表情の中にある「強さ」というものが分かってきたような。というわけで、チャンは合格。でも、日本人のさゆりも見たかったな。
 少女時代の大後寿々花ちゃんは、チャン以上に良かった。かわいそうなんだけれど、かわいくて。北の零年」で娘役をやっていたなんて、ぜんぜん覚えてなかった。このままいけば、本当にすごい女優になるかも。

 「女優」桃井かおりは、このために単身アメリカへ渡り、オーディションを受けたというからすごい。まさに「女優」だ。彼女の話をテレビとかで聞いてても、かっこいいなと思うもん。

 そのほか、コン・リーも強烈だったし(でも綺麗だった)、工藤夕貴も海外進出女優の先駆けとして頑張っていたと思う。

 で、最初に言った、この映画を観て本当の「芸者」とはこういうものだ!と海外で観た人に正しい「芸者」像が伝わったか?というと、「否」だろう。
 いくつかのシーンで「やっぱり『娼婦』と同じか」なんて思われそうなところもあったし、そもそも「身請け」や「妻の半分」なんて世界は、現代の日本人でもほとんどお目にかからない文化だし。ま、「ラストサムライ」同様、ハリウッド映画としてはこれが限界かな。

 今度は、本当は今日観たくて観られなかった(時間が合わなくて)「ALWAYS」が観たいな。もうすぐ終わりそうだけれど、今年いっぱいは何とか上映してて欲しい。


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