馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

RodneyPark プレイオフ2回戦

2007年08月29日 | ストリートバスケに学ぶ
(写真はまた栗原選手のHP「一般人」から拝借させて頂きました。クリ、いつもすまん。)

相手チームのユニフォームがなかなか届かず、40分近く遅れて始まった。この夏のストリートの大会を通して、彼らの時間軸には大分慣れることができた。

相手はBaby Shaqと呼ばれるストリートの有名選手や、海外でプロとしてプレイしていた選手などを擁し、個人能力の高さだけでなく相応のケミストリーも持ち合わせたよいチーム。オフェンスはBaby Shaqのローポストを中心に、ディフェンスの注目がBaby Shaqに集まったところで周りがバスケットカットでうまく合わせる形。シンプルながら極めて効果的。

またBaby Shaq以外にもポストアップできるのが3人くらいいて、身長に劣る我々のインサイドを代わる代わる突いて来る。ダブルチームに行けば立て続けにディフェンス3秒を取られる局面もあるなど、一時は20点近く離された。3番のポジションに大きめの選手を投入したり、控えのセンターを4番に入れる等、うちもサイズを上げて、なんとか失点を抑えようと努めながら流れが来るのを待つ。

一方、こちらのオフェンスはインサイドEvanと、ガードのくせに異常にビルドアップした体のArnellを軸に立て直す。Evanは本当はアウトサイドをやりたいらしくあまり当たりは好きではないようなのだが、チーム事情でインサイドをお願いしている。ボールを下で叩かれたり、じれてくると外に浮いてきて3Pを放ってしまうのだが、この日は彼のインサイドでの踏ん張りが鍵と判断。ミスにも多少目をつぶりなんとかインサイドでアタックしつづけるよう励まし続けると、徐々にリズムを取り戻し始めた。Arnellのスラッシュに相手のファウルがかさむようになり、点差も徐々に詰まり始める。射程距離内で前半を折り返す。

後半は得点を取らないと追いつけないと判断し、多少のミスマッチには目をつぶりいつものラインナップを中心に臨む。オフェンスはEvanやArnellを中心に組み立てるものの、栗原選手やバンリ選手がうまく彼らを使いつつ、与えられた状況ではきっちり自分達のオフェンスを展開できるようになったのは実に頼もしい。またディフェンス面では彼らがチームを引っ張り、時折ダブルチームからのローテーションが効き始める。

Evanの積極的なアタックもありBaby Shaqが残り数分でファウルアウト。かなりの追い上げムードだったのだが、時既に遅し。最後は15点差近くつけられて負け。結果的にEvanを引っ張りすぎたか、相手のOverseasやディフェンス3秒にびびらずもっとダブルチームを仕掛けてもよかったか、機動力に勝るんだから前半にフルコートゾーンプレス(まだやったことなかったけど)を試してもよかったか、等と個人的にはいろいろと考えるところが多かった。

これにて夏のストリート大会終了。まずはこんな貴重なコーチの機会を与えてくれたバンリ君に感謝。試合ごとに成長していく選手を見ているのも楽しかったけど、それ以上にこっちの勉強になりました。本当にありがとう。それから栗原選手、越村選手、Arnell、Evan、Tug等、全ての選手にも感謝。皆一生懸命やっているだけに、もっと勝たせてあげたかった。

これからは皆がそれぞれの道で修行を積んで、また来年の夏、レベルアップした姿でストリートの大会に臨みたいもんです。その時まで、お互い頑張りましょう。


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2 コメント

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ども。 (bang)
2007-08-30 08:47:29
お疲れ様でした。
こちらこそ何回頭を下げても足りません。
お世話になりました。

そしてこれからも宜しくお願いします。
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Re (t123da)
2007-09-10 12:42:31
バンリ君、こちらこそ大変お世話になりました。これからもよろしくお願いします。金曜日にNY戻って参りました。そっちのほうが忙しそうだけど、また近いうちに飯でも。
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