馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

雑記(Celebrity Player)

2006年12月10日 | Brooklyn Comets
先日のQuebec Cityとの試合でのこと。NYタイムズの記者が試合開始から少しだけ、選手としてユニフォームを着て出場した。ABAでは登録の12人以外に、"Celebrity Player"を1名プレイさせることができる。客を呼ぶためのマーケティング手段の一つで、他のチームでは、現役NFL選手、女子バスケ選手、元NBA選手等が実際にプレイしたそうだ。記者は到底試合に貢献できるようなレベルの選手ではなく、最初の選手交代で早々に下げられてしまった。ちなみに今回の件は「マイナーリーグバスケ一日体験記」として、明日日曜日のNYタイムズに掲載されるとのこと。少しでもチームの宣伝になることを願う。

一難去ってまた一難。先週から試合が再開されたが、今日(土曜日)の試合がまたキャンセルされてしまった。この一ヶ月のゴタゴタの間に、元NBA選手のKenny Satterfield(Dリーグへ)を含む何人かの選手はチームを去ってしまった。残った選手で戦うしかない。

驚いたこと。ABAは国際ルールのスリーポイント・ラインで試合を行うことになっている。しかしホームでのここ2試合、フロアに引かれているカレッジ用のラインでゲームを行っている。理由は単純で、ラインを引くのに必要な特殊なテープが手元に無かったこと。このカレッジ用の3ポイントでゾーンをやられると、シューターのいないワンダーズにとってはちょっと苦しい。

こちらの人と話していると、ゾーンを打ち破るには、スピードのあるPG("Zone Buster"と言うらしい)を入れればなんとかなる、という発想の人が多いように感じる。先般日本で行われた世界選手権の前にも、メディアで同様のコメントを見た記憶がある。ボールに対して5人で守るのがゾーンなのだから、こちらも5人で協力し、スペーシング良く攻めなければならない、というのが僕の答え。幾らNBAでゾーンがなかったといっても、これだけカレッジバスケでゾーンを見かけるのだから皆答えを知っているはずなのに。


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