VolleIsm~バレイズム~

Volley+Ismの造語。日本国内、世界のバレーの魅力を発信します!(現在、書籍化計画の記事は非公開にしています)

入れ替え戦2日目 パイオニアvsデンソー

2014-04-09 | V league

またまた4ヶ月も放置していたなんて...時間の経つ早さに驚いています。頑張って更新するぞ!とか言いつつも結局更新できない(笑)
最近は思ったことをすぐTwitterに書けるので、ブログじゃなくてもいいかなとか思ってしまうこともあるんですが...でもせっかく8年間も続けてきたブログなので、このまま無駄になるのも嫌だし、時間のあるときに更新していきます。

さて、日曜日にさいたまで行われた入れ替え戦(チャレンジマッチ)を観戦してきました。入れ替え戦と言えば、昨年の日立リヴァーレの昇格劇が記憶に新しいところですね。今季はパイオニア-デンソー、JT-上尾という組み合わせ。

正直、この大会を見るのに「楽しみ」という気持ちはほとんどありませんでした。当たり前のことですが、どちらかが勝てばどちらかが負けるからです。一方が残留を決めたとしても、もう一方は昇格することができない。 デンソーに昇格してほしいけど、パイオニアに降格してほしくない...会場に入ったその瞬間、入れ替え戦で漂う異様な雰囲気を感じました。

ここからは、入れ替え戦のゲームレポートを書いていきます。
昨年末の皇后杯のときに書いた記事を、ゲームレポートとしてバレーボールワールドさんに掲載していただいたことがありました。今回の入れ替え戦についてもゲームレポートの依頼を受けていたので、どうにか試合内容を書き留めつつ観戦しようと思っていたのですが、あまり余裕がなく...かなり断片的なレポートになってしまいそうです。

1日目の結果

パイオニア 0(23-25 23-25 20-25)3 デンソー
JT 2(25-13 19-25 25-17 24-26 10-15)3 上尾


●パイオニア-デンソー
0(18-25 13-25 17-25)3

一番最初に感じたこととして、パイオニアのサーブの狙いがおかしいのでは?ということ。意図的なのか否かはわかりませんが、佐野選手にサーブを打つケースが多かったように感じました。デンソーのレセプション総数46のうち、佐野選手と鍋谷選手が15本ずつ受け、それぞれ成功は13本と12本。厳しい言い方をすると、これではパイオニアは勝てない。鍋谷選手のレセプションがほとんど崩れていないのも立派ですが、佐野選手にサーブを打つのはあまりにリスキー。そのあたりの指示はなかったのかと疑いたくなってしまいます。デンソーのレセプション成功率は76.1%でした。
逆にパイオニアも、レセプションはそれほど崩れていたわけではありません。三橋選手やアレクサンドラもレセプションではなんとか踏ん張っていました。ただ、冨永選手のトスが低いことが多く、アタッカーが打ち切れていないのが気になりました。
また、デンソーはブロックとレシーブが上手く連携できているように思いました。デンソーのゾーン4(フロントレフト)からの攻撃に対し、ブロックはライン側(ストレート)を締め、佐野選手がゾーン5~6(バックレフト~バックセンター)の非常に広い範囲をほぼ一人で守っている。パイオニアのトスが伸びすぎる傾向にあったので、打つ場所がなくストレートに打ってもブロッカーが待っているのです。クロスに打てたとしてもそこには佐野選手がいる...という、佐野選手のディグの良さを十分に活かした配置がなされていました。

これによって、スパイク決定率はデンソーの45%に対し、パイオニアのそれは半分以下の22%と伸びず。苦し紛れのスパイクはデンソーのブロッカーにワンタッチを取られ、次々とトランジションアタックを決められる悪循環。さらにデンソーの気迫も乗って、パイオニアは完全に飲み込まれていました。

終わってみれば2試合ともデンソーのストレート勝ちでプレミア復帰が決定。デンソーが1年間、ここまでモチベーションを保ってやってきたことは本当に素晴らしいと思いました。また、佐野選手のディグの良さ、ポジショニングの的確さなどを再認識できた試合でもありました。国内で佐野選手のプレーを見ることができたのも本当に嬉しかったです。デンソー、昇格おめでとう!

逆にパイオニアは、 全てがちぐはぐで、歯車が噛み合っていません。プレーも雑なところが多く、なくせるミスも最後まで減らないままでした。まずはそういったところから丁寧にやっていく必要があると思います。来年は絶対にプレミアに戻ってきてほしい。頑張れパイオニア!

明日、明後日ぐらいで第2試合のJT-上尾もレポートとしてまとめようと思います。