拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 チャップリンの手口で!!

2016年04月18日 | ヨーロッパの風
 『Chaplin's World』~チャップリンの世界~と題された『チャップリン博物館』が一昨日オープンしたことを
 テレビニュースで知り、我々夫婦は早速出かけてきた。

 今日は月曜であるが、ボクの休暇日であったので、これ幸いと一般オープン2日目のチャップリン博物館にほとんど一番のりで入館。

 ネスカフェで有名なネッスレ企業本社があるローザンヌの隣り街、Vevey(ベベイ)の高台にある旧領主館が、1952年アメリカ政府による赤狩り(共産党員の追放)
 以来、妻と8人の子供と共に幸福な晩年を過ごした大邸宅となり、今回そこが、追加分の映画スタジオ風展示場とあわせてまさに、Chaplin's Worldにふさわしい
 形で彼をより知ることが出来る博物館として公開されることになった。
 チャップリンの博物館については、20年以上前から、ボクがガイドとしてジュネーブを中心に働いていた頃から出ていた話で、いつ出来るか?いつ出来るか?
 と思っているうちに、すっかり忘れてしまっていたのが、ついに出来上がったわけだ・・・。
 TVニュースには、チャップリンの長男が感無量の思いを語っていた。

       
        子供がそのまま大人になっている相方は、終始興奮気味、、、兎に角『楽しさ』満載の博物館

       チャップリン博物館を見てまず思ったことは、彼にとって力のある者による弱い者いじめへの抵抗・・・というような思いが一貫している
       ・・・というようなことであった。中でも『チャップリンの独裁者』の場面はこの博物館内に無数に設置されているモニターで扱われている
       カット数の上でも、そしてこの写真のスタジオの配置場所などを考えた上でも、彼にとってこの映画『チャップリンの独裁者』は彼のテーマの
       集大成的作品である事を暗に示しているように見える。
       世は今まさに、貧富の格差が広がり弱い立場の人々を顧みない政府が世界的傾向になりつつある現状、この小さな街にチャップリンが灯した
       『愛の灯火』は将来にわたって世界中の人々の心を暖かく照らすに違いない。

       スイスはジュネーブやローザンヌに観光や、仕事でお立ち寄りの際には、是非ここレマン湖畔の美しい小さな街ベベイ(Vevey)の高台にある
       チャップリンの世界~Chaplin's world~まで足を伸ばして来てください。素晴らしい博物館ですから。

       スイスにしてみればラッキー!!! 彼を国外追放したアメリカは今頃強く後悔しているであろうナ~


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