拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 『サムライ伝説』を観る

2021年11月12日 | ヨーロッパの風

  昨日10日、友人に誘われてスイスの首都ベルンの歴史博物館で11月4日から来年6月5日まで行われている、『SAMURAI-Legend』という

  日本のサムライが戦闘のとき身につけた鎧兜・・・などを中心に『サムライ文化』を紹介したアメリカはダラスにあるプライベートコレクション

  Anne&Gabriel Barbier-Mueller を持ち込んで行われている展示会を観てきた。

  先日、私自身のブログでヨーロッパ中世祭りを紹介、武士の写真をアップしたり、一週間前に今世界中で上映サれている映画『最後の決闘裁判』

  (リドリー・スコット監督、マット・ディモン、ジョディ・カマー)の中世の決闘シーンを観たりして気分がなんとなく中世へ飛んでいる時に

  スイスの首都ベルンで日本の中世を代表する『サムライ文化』を展示する・・・ということで、タイミング的に意味ありげなので期待して出掛けた。

    

  ベルンという地名はその昔この辺りに生息していた熊を表す。であるからベルンでは州旗をはじめ、至るところに熊の絵や彫刻があるのであるが、

  『サムライ伝説』と銘打った展覧会を引き立てるのに、赤い鳥居を入り口に設置した彼らは、その前の門に控える二頭の熊が我々日本人にはあたかも

  『狛犬』に観える・・・というところまで、考えたであろうか?

  それにしても、『鳥居』は親日家の外国人にとって『日の丸』そのもの、のように観えるであろう。

  日本の神聖で神秘的なモノの象徴として、これ以上ない・・・くらい優れたデザインといえる。

  それが、『門』という字と組み合わせたとき、神秘な門が開かれる『仕組み』が、実は素晴らしいのだが…。

 

  いやー、よくこれほど鎧や兜類を収集したものだ!・・・と友人と感心しながらの鑑賞。さらによかったのが優れた展示方法と『サムライ文化の多様性』についても

  ビデオや、オーディオ機器を随所に配置し、腰掛けて周囲の雰囲気を味わいながら視聴できるようになっている。

        

  例えば『桜』・・・サムライといえども、というかサムライであるからこそ、鮮やかに咲き、鮮やかに散る・・・みたいなところにロマン以上の思いが

  あるといえるが、そういったところにも注目して『桜』テーマにしたコーナーがあって心憎い配慮。

  かと思えば、鎧一式準備してコスプレできるコーナーがあり、小さな男の子に小さな兜を、パパは大きな兜をかぶり、ママが携帯で写真を撮っていた。

  我も負けじと、 爺いが一撮⬇︎⬇︎

       

     暗い場所なので、兜の角状の金属の反射光で一撮! 兜はやたら重くて、鉄鍋をそのままかぶっている感じ!

  このエクスポのカタログにサムライの時代が7世紀続いた・・・というのを読んで、ちょっと眼から鱗が…の心境。

  『サムライ』・・・と聞くと、派手やかな面をイメージし、『侍』だと地に足のついた『たそがれ清兵衛』的な堅実はイメージが起こるのが面白い。

  しかし、漢字でサムライを『侍』と書き、読ませるところが一層面白く思える。

  『侍者じしゃ』は目上の人に仕える人という意味で、『侍』にはそういった面と、生き死にを絶えず意識して『生死の問題』に

  『土ど』+『寸すん』と腑に落ちる覚悟を持ち合わせる人・・・で、『人偏+寺=侍』・・・という面もあることは間違いないと思う。

  私の家は家系図どころか、そもそも両親と子がバラバラに分解した家庭であったので、祖先は『侍』であったか、『百姓』であったか『商人』であったか?

        

  



最新の画像もっと見る

コメントを投稿