拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  今どきの少年 ・ Y

2021年12月22日 | ヨーロッパの風

  昨日、相方が立ち上げた『お早う御座います−日本語会話会』第三回目をそばの喫茶店で行なった。

 

  相方が言い出しっぺの会で、『日本に行ったことがあり、ある程度日本語ができる人の集まり・・・』という第一条件でアプリを通して

  募集したが、結局同じアパートの住人、カナダ人のアリさんのみの参加で、私と相方とで3人で 1、2回目をおこなった。

  若い頃、カナダから京都の立命館大学へ交換留学生だった…と言う割には、一つ単語を思い出すのに27秒ぐらいかかるか、

  思い出せないときには英語でべらべら説明する始末で、う〜ん、思ったような会にはなりそうもないと、我々は覚悟をしていた。

 

  でその三回目に、アリの旦那さんの子供の頃の同級生だった人の息子、14歳が日本が大好きで日本語が出来るので、

  我々の会話に参加したい…旨の連絡がアリからあった。

  指定の時間に喫茶店へ行くと、黒マスクに茶色のトレーナーとジイパン姿のY君が待っていた。

  14歳…と聞いていたが、イメージしていたより大人の雰囲気+あまりにも流暢な日本語・・・に私はビックラこいて目が点になってしまった。

  それが、日本には一度も行ったことが無い!・・・というのだから、30年もこちらに住んで満足にフランス語が出来ない当方としては立つ瀬がない。

  

  2007年生まれ・・・の14歳。まぁ、、、ここがポイントだろうか? 生まれた時から、『情報通信機器』に囲まれて生まれたガキども・・・ならぬ『我・機』ども

  来年古希(70歳)を迎える私が『我・機』=スマートフォンを手にしたのが、2011年であることを考えると感慨深いものがある。

  我が青春の二十代の時に、『我・機』があれば・・・あれもこれも成就したであろう『恋愛』のことどもを想うと、いまだに残念無念でならない気がする。

 

  この14歳の少年、実はブラジル生まれで、父はスイス人、母はブラジル人のいわゆるハーフ。10歳までブラジルに住んでいたからポルトガル語が出来る。

  その他、英語、フランス語ができ、今住んでいるところがフランス語とスイスドイツ語の二ヶ国語使われている州にすんでいるのでドイツ語も少し分かるという。

  そのうえ、このハイレベルの日本語!!

  この少年が特別なのか? 或いは今どきのガキどもはIT機器のおかげで誰もが天才的であるのか?・・・子供の無い私はわからなくなってきた。

  で、全く日本語レベルの低いアリを相方に任し、どこかスノーデンみたいな顔つきのY君に、漢字こそ日本語文化の最奥を解く方程式であるよ・・・と。

  『考えるな、漢字ろ!』の馬骨論の一端を紹介すると、彼の目が爛々と輝きだした・・・その時、我が相方が横からブーイングの如く

  4人いるんだから、4人皆で会話しないと意味がない・・・と言い出したところで、ちょうど時間となった。

       

   後で思うと、そういえばハリーポッターに似ていたような・・・そして彼等が手にしているのは『魔法の棒切れ』ならぬ『我・機のスマートフォン』

   であったことは、ある意味時代を読んだ、先駈けの現象であったか。 ならば、『ハリーポッター』も研究せねば…2022年も忙しくなりそうだ。

      

  

 

  

  



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1 コメント

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Unknown (ZIP)
2021-12-23 20:27:06
アニメは共通言語
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