日々是好日(膵臓癌と向き合う日々)

膵臓癌になって思ったことや感じたこと、その関連の情報を書いてゆきたいと思います。

WT-1ペプチドワクチン1クール目の結果

2009-08-16 23:13:22 | 膵臓癌

8月13日にWT-1ペプチドワクチン治療の1クール目の最終回である8回目の治療を受けに東北大学病院に行ってきました。初回の5月22日から約3ヶ月自分でもよく行ったなと思います。その際に奈良の病院で5月13日と8月3日にとった造影剤使用のCTの画像を持参し、先生に診てもらいました。結果は、ガンは大きくなっておらず(感じ少し小さくなったようにも見える?)、転移もしていないようです。5月の際も1月からあまり進行していなかったので、これで今年の1月から約7ヶ月、ガンはおとなしくしているようです。


ちなみに、抗がん剤のTS-1は2クールで止めました。理由は、
*TS-1の原発巣への奏効率が4%しかなく、わたしの場合は転移がないこと。
*TS-1が効く場合は2クール目迄に90%弱の人に効果がでること。
*私が知り合いになったがん患者間でTS-1の評判があまりよくなかったこと。
などなどからです。

ガンは進行していなかったのですが、実際の体調はアップダウンがありました。最悪は6月中旬から7月末ぐらいまで、最低時体重は更に5kg減って(昨年12月のガン発症時から比べると15kg減)53kgとなり、37度から38度弱の熱が続くし、咳は止まらないし、最悪でした。犬の散歩も、まあ夏の暑さもありますが、体調悪化と気分が乗らず行かなくなりました。今は少し持ち直して、体重は56kg程度、熱も37度弱に落ち着いてきています。今は気分的には、TS-1を始める前の4月の状況に持ち直したような気がします。


WT-1ペプチドの治療ですが、今回の治験は8回で終了なんですが、幸い厚生労働省で次のプロジェクトが承認され、今後も東北大学病院で治療を継続できるようになりました。それも無料で。東北大学病院の江川先生に感謝です。


よって、ここ暫くはまた仙台詣でが続きます。ガンには私の体からご退出願うか、少なくともウロチョロや領地拡大と言った変な気をおこさずに、大人しくしてていて欲しいものです。


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18 コメント

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Hello (Hayama)
2009-08-18 22:36:57
44歳のサラリーマンです。

私も膵臓癌のStage 4でしたが、WT1を、2008年10月から開始し、2009年3月に外科手術をしました。

腫瘍の縮小率は90%でした。

お互いに、頑張りましょう。

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励みになります。 (しんじ@ブログの主)
2009-08-22 23:04:54
Hayamaさんコメントありがとう御座います。
腫瘍の縮小率90%とはすごいですね。闘病の励みになります。
東北大学病院で知り合った人の中にも、腹水が大量にたまって、足がひどくむくんでいた人がワクチンを始めて、すっと引いたと仰っていました。
私も手術できるよう期待して続けたいと思います。
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Unknown (Hayama)
2009-08-27 15:17:40
人によって、薬の効能はことなるようですが、がんばってください。
私の場合、抗がん剤の投与の日は、1日寝込んでしまいますが、他の日は、通常の生活ができるようになりました。
あと、数か月で抗がん剤とWT1の併用が、おそらくおわり、WT1の投与のみになると思います。

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遅ればせながら (しんじ@ブログの主)
2009-09-11 18:59:59
Hayamaさん

コメントありがとう御座います。Hayamaさんは抗がん剤はジェムザールをお使いなんでしょうね。私の場合は間質性肺炎も抱えているため、WT-1一本です。
早く抗がん剤との併用が終わるといいですね。

ちなみにTS-1は使用されました?もし使用されていたら宜しければ効果等教えてください。あまり効いたという話を聞かないもので。
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江川先生の患者です (ふくろう猫)
2009-09-17 11:12:50
WT1の検索で偶然こちらを知りました。偶然同じ病院で治療を受けている膵内分泌腫瘍の患者です。
同じ主治医です。よろしく~。
私の場合、抗ホルモン剤のサンドスタチンが2年あまりで奏効しなくなってから、TS1を試しましたが半年で止めました。皮膚の黒ずみと倦怠感、食欲不振、体重減少などで闘病への意欲が減退
その時にWT1をすすめられました。
私の個人的な理由からPRRTという治療を受けたのでそのフォローアップをして頂いています。
おそらくまた腫瘍が増大した時の選択肢のひとつとしてWT1を検討中。
しんじさんのブログを楽しみにしています

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はじめまして (芙蓉の姉)
2009-09-19 16:02:21
はじめまして。膵臓ガンの検索でこちらにたどり着きました。
先月妹が膵腺房細胞癌の末期と診断されました。2か月の間に腫瘍がゼロの状態から8cmになっていたとのことで、
余命は月単位で考えてほしいと言われています。
現在はジェムザールのみの抗ガン剤治療の1クール目です。
3投が終わり、来週は1休になります。

しんじさんのブログでWT1ワクチンの存在を知り、ネットで調べていましたら
関東地方で唯一WT1の治療を行っている病院があるとわかりました。
そこのHPによると、「WT1ペプチド特許技術を活用したがんワクチン療法
「樹状細胞ワクチン療法」を提供して」いるそうです。
ですが、まだ治験段階のワクチンの特許が取れるものなのでしょうか?
家族としては、なるべく近くで治療が受けられるなら
このクリニックで受けてみたいとは思っております。

幸い、今のところ妹は抗ガン剤が奏功したためか
腫瘍は大きくなっておらず、周囲が壊死していると言われたそうです。

しんじさんのブログに巡りあえて、本当に幸運でした。
これからも決して頑張りすぎないで、でもなるべくちょくちょく更新していってくださいね(虫が良くてごめんなさい)。



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こんにちは (しんじ@ブログの主)
2009-09-19 20:49:51
ふくろう猫さん、芙蓉の姉さんこんにちは、ブログへの書き込みありがとう御座います。

まずは、ふくろう猫さん、同じ江川先生つながりでよろしくお願いします。ふくろう猫さんもTS-1も使用されていたのですか?TS-1は他の方(2名)も効かないと仰っていました。この薬は、あまり評判はよくないですね。東北大学病院では、他のWT-1ワクチンを受けておられる方2名といろいろとお話をさせて頂いて、ずいぶんと気がまぎれています。という訳でちょくちょくいらして書き込んでいただけると幸いです。

芙蓉の姉さん、妹さんジェムザールが効いているようで良かったですね。わたしは、間質性肺炎という病気も持っているので、ジェムザールは残念ながらつかえません。あと、ガンワクチンでいうと、仰っているのは多分民間のクリニックですよね。民間は非常に高額ですが、治験、臨床試験という手もあります。治験、臨床試験は、ワクチン代は無料ですので助かります。ワクチン治療は、東大系、阪大系(WT-1)、久留米大系の3つぐらいに大きく分けられ、今現在では、東大系が、和歌山県立医大等でいい結果を出しているようです。一度下記にコンタクトされてみてはいかがですか?
http://www.transrec.jp/gairai/depts-10.html
(膵腺房細胞癌が対象かは?ですが)
あと、わたしも奈良から東北大学病院に通っていますので体力があるのでしたら、東北大学病院の治験にトライするのも手かもわかりません。ではでは。
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芙蓉の姉さんへ (しんじ@ブログの主)
2009-09-20 11:02:53
東大系のガンワクチン治験、臨床試験情報です。わたしは、この件については10回ぐらいいろんなところに電話してといあわせたのですが、ジェムザールが使えない+ステロイド使用で、ここは対象外でした。妹さんはジェムザールをお使いなので対象になる可能性が高いと思います。
参考 URLは、
http://lib-stream0.jichi.ac.jp/contents/all/200800000694.htm

http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/nakamura/main/cancer_peptide_vaccine.pdf
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ありがとうございます! (芙蓉の姉)
2009-09-20 18:41:16
しんじさん、早々に詳細な情報を教えてくださいまして、本当にありがとうございます!

私も妹も都内23区内在住ですので、東京大学医科学研究所には充分通えます。
ただ、前回の書き込みのときには触れませんでしたが、臨床試験等を申し込むにあたって大きな問題があるのです。

妹は「膵臓ガン」との告知は受けておりますが、その際抗ガン剤治療で治癒するはずだと主治医から言われておりまして、現在はそれを信じて治療を受けています。「膵臓ガン」という普通のガンだと思っています。
詳しいことを聞いているのは私と妹のダンナだけで、今はふたりで色々調べたり病院側に治療の提案をしたりしているところです。

ですから、妹にガンワクチンや臨床試験等の話をするタイミングが問題なわけです。
膵腺房細胞癌について、そして膵ガンの予後についてある程度まで伝えないことには、妹は今の病院で抗ガン剤治療を続けたいと思うはずだからです。

24日に有明の癌研にセカンドオピニオンを聞きに行きます。
その際ガンワクチンのことにも触れてみようと思っています。

24日の結果をまたここに書かせていただきますので、
また何か教えていただけることがありましたら、よろしくお願いいたします。
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その後のご報告です (芙蓉の姉)
2009-09-27 14:59:53
こんにちは。
癌研の見解は現在の病院とほぼ同じでした。
とてもいい先生で、妹の病状についてはかなり厳しいと言われましたが、その話し方にあたたかみがあり、
ああ、最初からこの先生に診てもらっていたら、妹も私たちも現実を受け止めつつも希望を持てただろうな、と思いながら聞きました。

ただ、ワクチン療法や妹のダンナが質問した温熱療法については、
「実験段階であり、自分としては推奨できないが、もしどうしてもやってみたいなら、自己責任で(という言い方はしませんでしたが)やってみてはどうか」と
言われました。

妹の病状ですが、昨日、肝機能がかなり悪くなっており抗ガン剤の第2クールができるかどうかわからない、と言われました。
さらには入院初期から緩和ケアをすすめられており、私としてはこのような「余命」だけに重点を置いている病院で治療を受け続けるのもイヤになってきました。

癌研の先生は、緩和ケアは入院できるまでに3~4か月かかるから、
すぐにでも予約を入れておくと同時に、抗ガン剤以外の治療法にもトライするという「守りと攻め」の同時進行でいったらどうか、ともアドバイスされました。

ですが、最後の意志決定は妹がするわけで、彼女の生きる意欲を奪わずに現在の病状を伝えるには、どのような方法が最善なのかわからないでいます。

ワクチン療法からはずれた内容になってしまって申し訳ありません。
これからもしんじさんのブログを参考にさせていただきたいです。
でも、くれぐれもご無理をなさらないようにしてくださいね。




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