いままでアメリカや日本で行われていたような製造系、プログラミングなどの仕事が
インドや中国のような国々で行われるようになると
もちろんインドや中国にとっては雇用が増えるので
国の予算も上がり、人々の生活も向上される
さらに今まで、世界と無縁だったような人々が
多国籍企業を通じで、世界とつながりを持てるようになった
だから世界中の情報、人が今までにない速度で世界を循環するようになってきたのだ
これははたして世界にプラスの要因をもたらしたのかと?問い詰めると
実際のところ難しい問題であると僕は感じる
去年、東南アジアを旅して感じたのだが
インドやフィリピンなどの貧富の差が激しい貧困国で
貧しい生活をしているような人々がインターネットを通じて
世界とつながりを持てるようになると
今までに以上に彼らはよその国の情報をいとも簡単にキャッチできるようになる
僕が感じたことはインド人の若い男性がみんな似たようなジーンズにTシャツをはき
街中を歩いているのを見たときに
どうも違和感を感じた
それと同時に戦後の日本で、アメリカ文化に憧れをもった若者がみんな似たようなかっこうを始めるようになった歴史も思い出した
ニューデリーの中心部にはマクドナルドやスターバックス、ナイキといった
現代先進国文化の象徴的な店がならんでいた
インドの田舎にはこのようなお店はまったくない
だから、ニューデリーでマクドナルドやスターバックスを見たときの僕の最初の感情は
安心感であったが、複雑な思いも感じた
それは、インドの文化に果たして、このようなファーストフードチェーンが存在すべきなのかと?
もちろん世界中の人々がマクドナルドの存在を知り
世界中の人々がマクドナルドを利用するようになることは
世界がよりフラットな場所になる要因になるとは思うが
実際にインド内の社会はまだまだフラットには程遠い部分があると感じた
なぜなら貧困層のインド人にとってマクドナルドでハンバーガーを食べることは
1,2日分の給料をそのまま利用するようなものだからである
だからマクドナルドで食事をとることじたい
お金持ちのする習慣なのだ
それでも、インドで信じられないほどの人が携帯を持ち歩き
インターネットに接続できる環境の中で生活していることをしったとき
はたして20,30年後
僕が40,50になったころに
どんな世界が待っているのだろうと考えると
今のままでは、きっとインドや中国の人材には歯が立たないのではないかと感じる
プログラミングや技術系、また、コールセンターなどのサービス系の仕事のほとんどがインドや中国人がするようになると
日本やアメリカの若者の仕事の枠がいままで以上に狭くなってしまう
しかも、インドや中国の若者はものすごく成功に対してハングリーだから
彼らのやる気は半端ではない
もし、日本人とインド人の若者が同じ環境下にいれば
きっとインド人の若者が勝つだろう
そのために今の日本はどうしたらいいのだろうと考えたときに
僕が感じるのは、もっと日本の文化や価値観を生かした教育方法であったり
日本にしかない要素をもっと掘り探ってりようする必要があるのではないかということ
同じことをしていてはハングリー精神のある相手には負けてしまう
ましてや、インドや中国の人口は日本の10倍程度もある
だから僕はこれからの日本には
人の上にたって、人々をリードしていけるような人材をもっともっと増やすべきではないのかと感じている
つまり、深い教養をもち、経験豊富で、チームを一体化させる能力や、チームのやる気を出し、最大限にチームの力を発揮させるために
みんなをリードする力
長い教育の歴史がある日本なら、このような人材を育成するプログラムを作ることができるのではないか
インドや中国が先進国に追いつこうとしている現在
日本は新しい領域において
発展していく必要がある
そのためにも人材育成において、日本が世界をリードする可能性はおおいにあると僕は感じている