Blue Apartment Life

swellstore~デイリースタイルの楽しみを提案する京都のセレクトショップ。商品のご紹介や日々の出来事などなど。

あたかも無量光明土に迷い込んだかの如く。

2007年12月01日 16時43分44秒 | よもやま話
いわゆる行楽シーズンも佳境に入りました。僕の通勤経路の東福寺前も







朝からこんな事に、毎日避けて通るのを忘れしまいます(笑)ボクは元々よそ者なので、「も~、うっとおしいなあ。」とは余り思わなくって、しゃあないなあと傍観。そんな観光収入で成り立つミヤコで、観光とは無関係な商売で生計を立てている我々なんですが、その真っ只中におわしますSJさんのお呼ばれで今年も行ってきました、








昨年に引き続き華頂山知恩院、徳川家の威光によるモンスター寺院が大量電力消費により闇間に浮かび上がります。コレ一応褒め言葉です、歪んでますが(笑)だって昔の人にすれば大テーマパークですよ、ねずみ~ランドとか雲丹婆猿スタジオみたなもんでしょ。坊さんだってイケメンってやつです、奈良時代の道鏡なんて福山雅治みたいなもんです。そう考えると、こういったライトアップが理解しやすくないです?


とはいえ、如何なる事でも雨垂れが石を穿つ程の時を折り重ねると、伝統となり重みが出るわけで。







その時流をじっと見つめてきた空間は、やはり言い表せない奥床しさと枯れた輝きを湛えております。








こういう臨終の来迎図を模したお庭や、








棕櫚の植えられた枯山水も、いにしえの人々の目に映った感覚と感銘を現代人の我々がイーブンに体験するには、こういう幻想的な演出でエンターテイメント性を持たせてこそ得られるモノなのでは、と一人納得してみたり。民族として育んできた信仰心という故郷みたいなものを、奥歯辺りにジンワリ感じ取れるような。







かの宮崎友禅も夕日に照らされた紅葉を見上げ、創作へと誘われたのでしょうか。








燈籠に導かれ老若男女問わず楽しげにしている様を、御仏もさぞお喜びでしょう(笑)




明日まで開催だそうです、お時間の許す方は是非お参り頂けると。

それでは。