○『ハッピーフライト』(08年,矢口史靖)☆☆☆★★
飛行機に乗ってトラブルが起きて戻ってくる話。
よくできてました。(なんちゅうエラそうな)
正直、全体が、まんべんなくひらぺったい感じ。
それはコメディだから仕方がない、というよりも
ソウルフルなシーンがなかったからだと思います。
まぁ、熱すぎたら熱すぎたで引いてしまうんですけどね。
ジェットコースターみたいには上がらなかった、
といえば、伝わりますでしょうか。
あと、「ANA」の文字出過ぎ。全編平均5分毎くらい。
矢口ランキングは、一番『アドレナリンドライブ』、
ワースト『パルコ・フィクション』に変化なし。
次は何を撮るんでしょうね。
○『ターミナル』(04年,スティーヴン・スピルバーグ)☆☆☆☆★
偶然にも空港モノを連続で見ました。
空港ターミナルに閉じ込められた男の話。
ワンシチュエーションで、よくもここまでオモロになるわけで。
恋もあり、奮闘もあり。丁寧で、いい感じです。
プロフェッショナル魂でもなんでもなく、
約束を守る、というモチベーションのみで行動をする、人が応援する、
という話は、あほらしくもあり、しかし感動せざるを得ません。
こういうバカバカしい熱さがほどいいのかも知れませんね。
ところで、二作品を比較してみますと、
『ハッピーフライト』の登場人物は、
パイロット、CA、整備士、管制塔の職員と、
文字通り「フライト」を支える職種の人間が登場します。
『ターミナル』の方は、
空港の飲食店や売店の店員、清掃係、入国審査官、監視官と、
やはり「ターミナル」を支える人物たちによって構成されています。
そう考えると、どちらの作品も、描かれる対象(人物及び職種)が
きちんと考えられているなあと関心させられます。
そして上の二作品を同時に見ることで、空港にまつわる職種が見事補完され合い、
空港のことが理解できてしまう、という素晴らしい事実に気づきます。
○『イタリア的、恋愛マニュアル』(05年,ジョヴァンニ・ヴェロネージ)☆☆☆★★
いろんな恋愛を描いたオムニバス。
そのあまりにもかっこ悪いタイトルとは裏腹に、意外にオモロでした。
原案のロベルト・ベニーニミという人は、『ライフイズビューティフル』
ロベルト・ベニーニの名パートナーと書いてありました。
一目惚れから付き合うまで、とか、ですれ違う夫婦とか、
浮気した夫を自分も浮気することで許してしまう、とか。
よくある話、よくある映画。
なのに、ここまで新鮮に見ることが出来たのは
イタリア人の感覚が日本人のそれと微妙にズレれてるところがあったり、
イタリアの街並みがいちいちきれいだったり、
そういうところが結構きいてるのかなと思いました。
それこそ同じ話を日本人が日本でやってたら明らかにつまんない。
そう考えると、本質とは違うところの効果もバカにできないです。
○『レッド・クリフpart1』(08年,ジョン・ウー)☆☆☆★★
しかし「三国志」の中の「赤壁の戦い」を二部に分けるっつーのは、
「ドラゴンボール」で言ったら、全編を描かずに「フリーザPART1・2」って
そこだけで映画化するみたいなもんでしょ。
ピンポイント過ぎませんかね。
確かにいいところだけどー。一部分を引き伸ばしすぎー、みたいな。
しょっぱなから鳥(ハトじゃないけど)のシーンで興奮はしますけど
スローモーションなんか、いちいち焼き伸ばしてる感がぬぐえません。
全体を通してみると、まるで漫画を見てるような印象を持ちます。
それぞれ特技を持った人間が一人ずつ披露するシーンとか、
トニー・レオンのお色気シーンとか。
ワンエピソードごとに区切りすぎです。
こりゃDVDのチャプター分けが楽そうだわ、みたいな感じ。
登場人物が多過ぎるのであやうく気づかないところでしたが、
悪者「曹操」に対する、主人公「周瑜」と、絆で結ばれた「孔明」、
これはまさに『男たちの挽歌』と同じ構図。
当初は周瑜役候補はチョウ・ユンファだったとか。何とも残念な話です。
あと、周瑜にスポットを当てるためなのか知りませんが
関羽・張飛の扱いがぞんざい過ぎる点は、逆に笑えました。
○『アップル再生: iPodの挑戦』(ディスカバリーチャンネル)
☆☆☆★★
ツタヤにもないので、悔しいけどアマゾンで買いました。
もっと基調講演とかがあるのかと思いきや、残念。単なるおさらい特集。
でも、今、改めて、何故こんなことができたのか、おさらいする必要がある筈です。
見たところで、やっぱスゲーな、という言葉しか出てきませんでしたが。
興味ある人は言ってください。貸しますので。
遠くの人は買ってください。
飛行機に乗ってトラブルが起きて戻ってくる話。
よくできてました。(なんちゅうエラそうな)
正直、全体が、まんべんなくひらぺったい感じ。
それはコメディだから仕方がない、というよりも
ソウルフルなシーンがなかったからだと思います。
まぁ、熱すぎたら熱すぎたで引いてしまうんですけどね。
ジェットコースターみたいには上がらなかった、
といえば、伝わりますでしょうか。
あと、「ANA」の文字出過ぎ。全編平均5分毎くらい。
矢口ランキングは、一番『アドレナリンドライブ』、
ワースト『パルコ・フィクション』に変化なし。
次は何を撮るんでしょうね。
○『ターミナル』(04年,スティーヴン・スピルバーグ)☆☆☆☆★
偶然にも空港モノを連続で見ました。
空港ターミナルに閉じ込められた男の話。
ワンシチュエーションで、よくもここまでオモロになるわけで。
恋もあり、奮闘もあり。丁寧で、いい感じです。
プロフェッショナル魂でもなんでもなく、
約束を守る、というモチベーションのみで行動をする、人が応援する、
という話は、あほらしくもあり、しかし感動せざるを得ません。
こういうバカバカしい熱さがほどいいのかも知れませんね。
ところで、二作品を比較してみますと、
『ハッピーフライト』の登場人物は、
パイロット、CA、整備士、管制塔の職員と、
文字通り「フライト」を支える職種の人間が登場します。
『ターミナル』の方は、
空港の飲食店や売店の店員、清掃係、入国審査官、監視官と、
やはり「ターミナル」を支える人物たちによって構成されています。
そう考えると、どちらの作品も、描かれる対象(人物及び職種)が
きちんと考えられているなあと関心させられます。
そして上の二作品を同時に見ることで、空港にまつわる職種が見事補完され合い、
空港のことが理解できてしまう、という素晴らしい事実に気づきます。
○『イタリア的、恋愛マニュアル』(05年,ジョヴァンニ・ヴェロネージ)☆☆☆★★
いろんな恋愛を描いたオムニバス。
そのあまりにもかっこ悪いタイトルとは裏腹に、意外にオモロでした。
原案のロベルト・ベニーニミという人は、『ライフイズビューティフル』
ロベルト・ベニーニの名パートナーと書いてありました。
一目惚れから付き合うまで、とか、ですれ違う夫婦とか、
浮気した夫を自分も浮気することで許してしまう、とか。
よくある話、よくある映画。
なのに、ここまで新鮮に見ることが出来たのは
イタリア人の感覚が日本人のそれと微妙にズレれてるところがあったり、
イタリアの街並みがいちいちきれいだったり、
そういうところが結構きいてるのかなと思いました。
それこそ同じ話を日本人が日本でやってたら明らかにつまんない。
そう考えると、本質とは違うところの効果もバカにできないです。
○『レッド・クリフpart1』(08年,ジョン・ウー)☆☆☆★★
しかし「三国志」の中の「赤壁の戦い」を二部に分けるっつーのは、
「ドラゴンボール」で言ったら、全編を描かずに「フリーザPART1・2」って
そこだけで映画化するみたいなもんでしょ。
ピンポイント過ぎませんかね。
確かにいいところだけどー。一部分を引き伸ばしすぎー、みたいな。
しょっぱなから鳥(ハトじゃないけど)のシーンで興奮はしますけど
スローモーションなんか、いちいち焼き伸ばしてる感がぬぐえません。
全体を通してみると、まるで漫画を見てるような印象を持ちます。
それぞれ特技を持った人間が一人ずつ披露するシーンとか、
トニー・レオンのお色気シーンとか。
ワンエピソードごとに区切りすぎです。
こりゃDVDのチャプター分けが楽そうだわ、みたいな感じ。
登場人物が多過ぎるのであやうく気づかないところでしたが、
悪者「曹操」に対する、主人公「周瑜」と、絆で結ばれた「孔明」、
これはまさに『男たちの挽歌』と同じ構図。
当初は周瑜役候補はチョウ・ユンファだったとか。何とも残念な話です。
あと、周瑜にスポットを当てるためなのか知りませんが
関羽・張飛の扱いがぞんざい過ぎる点は、逆に笑えました。
○『アップル再生: iPodの挑戦』(ディスカバリーチャンネル)
ツタヤにもないので、悔しいけどアマゾンで買いました。
もっと基調講演とかがあるのかと思いきや、残念。単なるおさらい特集。
でも、今、改めて、何故こんなことができたのか、おさらいする必要がある筈です。
見たところで、やっぱスゲーな、という言葉しか出てきませんでしたが。
興味ある人は言ってください。貸しますので。
遠くの人は買ってください。

矢口ランキングですから。
単に僕はおしゃれ笑いが苦手なんす。