ひとりの女がたいへん高価な香油の入った石膏のつぼを持ってみもとに来て、
食卓に着いておられたイエスの頭に香油を注いだ。
弟子たちはこれを見て、憤慨して言った。
「何のために、こんなむだなことをするのか。
この香油なら、高く売れて、貧しい人たちに施しができたのに。」
するとイエスはこれを知って、彼らに言われた。
「なぜ、この女を困らせるのです。わたしに対してりっぱなことをしてくれたのです。
貧しい人たちは、いつもあなたがたといっしょにいます。
しかし、わたしは、いつもあなたがたといっしょにいるわけではありません。
この女が、この香油をわたしのからだに注いだのは、
わたしの埋葬の用意をしてくれたのです。
まことに、あなたがたに告げます。
世界中のどこででも、この福音が宣べ伝えられる所なら、
この人のした事も語られて、この人の記念となるでしょう。」
マタイの福音書26章7節~13節
イスラエルの慣習の一つです。
亡くなった方を埋葬する時 香油を塗ります。
イエス様が折に触れ ご自分の最後の事を話して聴かせていました。
弟子たちも この女性も イエス様の傍にいて 聞いていました。
同じように聞いていても この女性だけが きちんと聞いて悟っていました。
神様が言われることを きちんと聞くことはとても重要なことです。