先日のトレッキング時に実はヤマヒルの被害にあいました。
前日の雨で土は湿り、環境的には抜群のヤマヒルパラダイスだったようです。
ヤマヒルについて少し自分なりに勉強したので、今後のタメにも記録として残しておきたいと思います。
ヤマヒル:環形動物(他にはミミズ・ゴカイ等)、雌雄同体、ヒル類顎蛭目に属する。
杉の木の多い所、鹿の生息率が高いところに多く発生する。
身体の前後に吸盤を持ち、しゃくとり虫のように移動。
時期:5月~10月、気温が25度以上で雨が降っている時、若しくは雨上がりに多く見られる。
生息場所:沢筋、吸血対象となる動物が通る歩道や獣道。
当日、ヒルのことなど思いもつかなかった私は、
無防備にも

のメッシュのシューズで歩き回りました。
山登りをした時は大丈夫だったのですが、
沢沿いを下った時にその悲劇は起こりました。
道を歩いていると、何やら土の上に「にょろっ」と動くものが…。
ヤマヒルの存在を知らず
(ヒルはよく子供のころ田んぼの中やクリークの中で遊んでいて喰われた経験があったので、
水の中にいるような気がしていました)、
おや、ちょっと変わった動きをするミミズさんだと思ったのです。
ところが、沢をどんどん下っていくうちに、
その「にょろっ」が3cmおき位の間隔で「にょっ」「にょっ」「にょろ」っと辺り一面

。
気味が悪くなって、引き返すことにしました。
なんとか車まで戻って、まず『すず』をチェック。
大丈夫でした、どこも怪我してない。
と思ったら、左足の甲がチクッとしたのです。
妙だなと思い靴を脱いで見てみると…そこには…。
厚手の靴下から突き出るようにして伸びている『ヒル』が2匹。
あわてて靴をみると、メッシュから縦横無尽に入り込んだヒルの巣窟と化していたのです。
勿論、右足も同様だったことは言うまでもありません。
さて、ここからが肝心なところ。
ヒルに吸血されたらどうするか

です。
傷口から血を押し出すようにして、ヒルが吸引する時にだすヒルジン(血を止まりにくくする)という体液などを洗い流します。
その後、抗ヒスタミン剤(虫刺され、かゆみどめ等の薬)を塗布すればよし。
現在のところ、血液媒介性(肝炎・エイズ)・土壌媒介性(破傷風)などの疾病への感染の事例はない。
また、吸血中のヒルは無理とらず(今回、わたしはパニックって「手」でもぎ取りましたが…)、
たばこの火を近づける、ビールをかける、塩をまくのが良いらしいです。
ただ、野山でのことであれば、最後の塩が一番良いかと思われます。
予防策としては、コレといってないようなので
出向かないことが一番でしょう。
綿等の繊維くらいは楽々と通り抜けてしまうがストッキング・スパッツ等は
入り込めないとの説もあります。
今回、不幸中の幸いだったことが二つ。
一つは、ヒルだということに、車に戻って気がついたこと。
(現地で気がついたら、一歩も歩けなくなって、携帯も通じないし遭難してたかも??)
二つ目は、地面に広がるヒルであったこと。
ヒルの中には、木の枝に生息し、動物の気配を感じると雨の様に
降ってくるのだそうです。(こえ~~~)
どうしても、出向かれる方は、どうぞ心の準備をしていってください。
追記:地面に生息するヒルは、動物の気配を感じると地面から身体を起こし
前後左右に身体を揺らしながら、獲物へ乗り移るチャンスを待っているのだそうです。
このため、四本足の動物だと前足ではなく後ろ足をやられることが多いとか。
なので、誰かとそういったところを歩く時は、先頭をきるのがいいのかも…
追記:ヤマヒル対策に、ヤマヒルファイター?だったかな?そういう防虫スプレーも市販されています。ただ、汗などでながれると効果が薄れるためどうでしょうか?是非、使った感想を聞かせてください。