このお話はナチュラルにスザクとルルが高校生で夫婦です。
そして、ルルのクラブハウスの部屋に二人で仲良く住んでいます。
ナナリーも目が見えて足も動けるので、普通に一人で暮らしてます。
ブリタニアと日本も戦争をしていないで、仲良しさんです。
何か、今朝早くから僕の奥さんはそわそわとしている様子だった。
ルルは何かを考えていては、僕が話しかけるとはっとしてこちらを見てくれるけど、しばらくするとまたぼんやりと考えに走ってしまう。
それがずっと続いて、放課後になっても続いた。
僕が何を聞いても、気にするな一点張りで、教えてくれないまま。
そして、ルルは放課後の生徒会の仕事になっても考え事をしていて、ミレイさんも心配になったのか、ルルに声をかけた。
そうすると、ルルは少しばかり思案顔をした後、自分だけでは考えがまとまらないと判断したみたいで、会長のミレイさんにぼそぼそと耳うちをしていて。
今度はルルが会長から耳うちをされると、ルルは瞳をきらきらと輝かせて、今日は具合が悪いから早退する!、と笑顔でみんなに話す。
そして、どこが具合悪いんだろう?、と疑問が浮かんでしまうくらいに、駆け足で元気にクラブハウスを出ていった。
僕もすぐに追いかけたかったけど、ルルーシュを思うならすぐに帰らないことね、ちゃんと仕事をしてから帰った方が良いわよ、とミレイさんに止められて、帰る事は出来なかった。
ルルーシュに相談をされたミレイさんがそう言うならきっと正しいと思ったんだ。
本当は、ルルがミレイさんに相談したことを彼女に聞きたかったけど、そんなことをしてルルにばれたらきっと拗ねてしまって、一日口を聞いてくれないかもしれない。
考えただけでも、身がちぎれる思いだったから、断腸の思いでぐっと我慢したよ。
その後、生徒会の仕事を最後まで終わらせて、ルルの携帯電話に連絡を取って、彼がクラブハウスの僕たちの部屋まで戻ってきていることを確認すると、猛ダッシュで帰った。
それはたぶん自分の中でも自己最新記録が出る早さだったと思う。
僕の走りを偶然見ていた陸上部の部長さんにも、ぜひ我が部の助っ人に!、なんて誘いを受けたし。
僕が部屋に戻ると、笑顔でにこにこと優しく迎えてくれるルルがいた。
ルルは僕には笑顔を見せてくれるけど、こんな風に正面から笑顔でおかえりなさいと迎えてくれるは珍しい。
ルルは恥ずかしがりで意地っ張りだから、こんな風に素直なことは滅多にないから。
「ご飯はもう咲世子さんが作っていってくれたから、早く食べるぞ」
「う、うん」
ルルは僕の背中を押して、早くしろ、って何度も言葉を続ける。
何だか空気がわくわくしてるって言うか、楽しそう、なのかな。
普段と違うルルの様子にちょっとだけ戸惑いながらも、楽しそうなら良いのかなって思って、素直に頷いて食堂まで足を運ぶ。
「ああ、今日は咲世子さんに教えてもらって、苺シャーベットも作ったんだ。食後にそれも食べるからな」
「う、うん」
僕は、ルルの発言に、心の中で驚きを隠せなかった。
顔に出したりしたら、ルルが僕の事をおかしく思うかもしれないから、出さないようにしたけれど、やっぱりビックリしたから頷きがどもってしまった。
ルルに何が一体あったんだろう。
「スザク、嬉しくないのか?」
「ううん、そんなことないよ!嬉しい!」
うん、嬉しい。
確かにビックリしたけど、ルルが僕のために作ってくれたんだったら嬉しいことこの上ない。
ルルが不安にならないように、ちゃんと嬉しいって気持ちを伝えてあげなくちゃいけない。
「すごく嬉しいよ。有難う」
僕が嬉しい気持ちをたくさん溢れさせて、ルルーシュを抱き寄せると、彼も猫のように擦り寄ってくれる。
ルルだけがする甘い香りが鼻をくすぐって、僕の胸が彼に反応してトクンと跳ね上がった。
僕たちの付き合いは、初めて会った時から大分立つけれど、その時から僕はルルが大好きでずっと変わらない。
大好きで、愛していて、いつだってルルにドキドキするんだ。
その後の僕たちは、一緒にご飯を食べて、一緒にお風呂に入って、お揃いのパジャマに着替えて、寝るだけになった。
僕は寝室にいて、ルルーシュは少しだけ待っていてほしいと言って、部屋から出て行ってしまった。
ちなみにパジャマは二人で一つのパジャマって言うのをしている最中。
一つのパジャマを分けて、僕がパジャマのズボンを履いて、ルルがパジャマの上だけ。 僕がズボンなのはルルだとズボンがずり落ちちゃうくらいに腰が細かったから。
一緒のベッドで寝ている僕たちは、冬場でも結構暖かい。
だから、パジャマの上を着なくても、シャツさえ着てしまえば僕も大丈夫だし、ルルもパジャマの上だけでも結構平気みたいだった。
夏場に暑い暑い言いつつもそれでも離れらずに一緒に二人で寝ていたら、それがどこかしらで会長さんにばれて、暑いなら二つで一つのパジャマをわけちゃいなさいー!、と言われた事から試してみたら、これが結構ちょうど良くて今になってもやってたりする。
「スザク、待たせたな」
あ、ルルがようやく戻ってきたみたいだ。
「るるるる、ルル!?」
戻ってきたルルを一目見て、僕は驚愕の余りおかしな声が上がって、瞳を見開くしかなかった。
だって、ルルに黒いネコミミがついていたから。
「驚いたか?」
「驚くよ!」
ふわふわの可愛い黒いネコミミが可愛い奥さんについていたら、それはもう驚くよ。
元々猫っぽいルルにネコミミがついたらすごい可愛いと思うよ。
それにしても、そんなアイテムをどこで手に入れたり、どうしてつけたんだろ。
「お前って猫が大好きだろ。でも猫にいつも嫌われるお前を思って、今日は俺が猫になってやることした。さあ、猫にしてみたいことをしてみろ」
「ええええええ!」
いや、もう、そのルルの行為は嬉しいんだけど、どうしてそんなことをルルは考えたの?
それに、そんな姿で言われたら、猫にしたいこととかそんなの次元を越えて、ルルにしたいことをしたくなるよ!
ネコミミは可愛いし、パジャマの裾から覗く白い足は釘付けになるし。
でも、けど、ルルが折角こう言ってくれてるんだから、気持ちを無碍にしたらいけない。
頑張れ、僕。
「えっと、じゃあ僕の膝の上に乗ってくれる?」
「にゃー」
「にゃ、にゃー?」
「猫だったら、そう鳴くだろ?にゃー」
「う、うん、そうだね」
僕は努めて声が裏返らないように言葉を口にすると、ベッドの上に腰を下ろす。
そうすると、ルルは膝の上にごろんと寝転がった。
膝にすりすりと擦り寄って、本当の猫みたい。
でも、そんなことより僕はやばいです。
でも、ぐっと我慢だ、僕。
そう何度も自分で念じて、僕はルルの頭を撫でる。
そうすると気持ち良さそうに、僕の腹部にすりすりと顔を摺り寄せてきた。
「にゃっ」
甘えるような猫の鳴き真似が可愛い。
可愛い可愛い、もうルルをどうにかしたい、と言う欲求をぐっと堪えて、今度はルルの喉に指を伸ばす。
人差し指の背で喉を撫でてあげると、幸せそうに瞳を細める。
そのままルルは体を起してきて。
僕の肩に手を添えると、ルルの唇から赤い舌が覗いて。
赤い舌の扇情さに喉をごくりと鳴らすと、ルルの舌は僕の唇をちろりと舐め上げた。
悪戯する猫のように何度も何度も。
もうそこで我慢の限界のピークが来て、気が付いたら僕はルルをベッドに縫いつけいてた。
「こら、がっつくな、馬鹿スザク」
「ごめん、でも…」
僕は止まることが出来なくて、ルルに返事を返しながらも、彼の首筋へと唇を這わす。
ルルは馬鹿って言ってるけど、怒った感じの声じゃなくて、楽しそうにくすくす笑ってるから、僕をもう止める要素もない。
「ねえ、ルル、今日はルルはたくさん僕にしてくれたけど、何かあった?」
一旦唇を離してルルの顔を見上げれば、ルルは一瞬きょとんとした後に、またくすくすと笑い出した。
「てっきりこまめなお前だから、今日は何の日か知ってると思った」
「えっと…何かの記念日だっけ?」
自分の頭をフル回転させてみるけど、ルルとの何かの記念日だと言うのが思い出せない。
ルルとの記念日は、絶対に忘れることなく祝うけど、今日が何か記念日だったなんて、僕の脳内から思い出せなかった。
「記念日ってことじゃないんだが…今日はいい夫婦の日ってやつらしい。記念日とかはお前がこまめにしてくれるから、だったら俺もたまにはって思ったんだ。俺とお前は結婚してるわけだし、いい夫婦の日だったらお前が喜んでくれるようなことをするかって思って、今日は色々とやってみた」
「ルル…」
だから、今日は朝から色々考えてくれて、会長さんにも相談してくれて、デザートを作ってくれたり、猫になってくれたりしたんだ。
ルルは恥ずかしそうに視線を逸らして僕を見てくれないけれど、やっぱりここは僕を見てくれないとちょっと寂しいよ。
嬉しい気持ちは、夫婦でちゃんと共有してくれないと。
それに、今日はいい夫婦の日なら、やっぱりちゃんと仲良くしないとね。
「ルル、今日はいい夫婦の日なんだから、こっちを見て?」
「いい夫婦の日じゃなくても、お前が見ろって言ったら、いつだって向いてやってるだろ」
「うん、そうだね」
ルルは、ぎこちなく恥ずかしそうに僕と視線を絡める。
真っ赤に熟れた頬が、食べちゃいたいくらいに可愛い。
「じゃあ、いい夫婦の日だから、今日は仲良くしようね」
体を少し上にずらしてルルに口付ければ、ふるふるとルルが首を横に振る。
「馬鹿、今日も、だろ」
ルルが、間違ってるからおしおきだ、って僕の鼻をつまむ。
おしおきでも、全然痛くないよ、ルル。
「ごめんごめん、今日も仲良く、だったね」
「そうだ」
「うん」
その後、僕たちはいい夫婦の日を楽しく過ごしました。
ごごご、ごめんなさい…11月22日がいい夫婦の日だと聞いて、急いで書き上げたバカップル作品です。
いい夫婦の日のために、何か書きたい!!と思ったら、こんなネタが浮かびました…。
そして、私の萌えをつぎ込みすぎてすみません…。
二人で一つのパジャマやらネコミミやら猫になっちゃうルルやらは私の萌えです!
やりすぎました…。
でも、こんなのルルじゃないよね。ご、ごめんなさいー><
そして、ルルのクラブハウスの部屋に二人で仲良く住んでいます。
ナナリーも目が見えて足も動けるので、普通に一人で暮らしてます。
ブリタニアと日本も戦争をしていないで、仲良しさんです。
何か、今朝早くから僕の奥さんはそわそわとしている様子だった。
ルルは何かを考えていては、僕が話しかけるとはっとしてこちらを見てくれるけど、しばらくするとまたぼんやりと考えに走ってしまう。
それがずっと続いて、放課後になっても続いた。
僕が何を聞いても、気にするな一点張りで、教えてくれないまま。
そして、ルルは放課後の生徒会の仕事になっても考え事をしていて、ミレイさんも心配になったのか、ルルに声をかけた。
そうすると、ルルは少しばかり思案顔をした後、自分だけでは考えがまとまらないと判断したみたいで、会長のミレイさんにぼそぼそと耳うちをしていて。
今度はルルが会長から耳うちをされると、ルルは瞳をきらきらと輝かせて、今日は具合が悪いから早退する!、と笑顔でみんなに話す。
そして、どこが具合悪いんだろう?、と疑問が浮かんでしまうくらいに、駆け足で元気にクラブハウスを出ていった。
僕もすぐに追いかけたかったけど、ルルーシュを思うならすぐに帰らないことね、ちゃんと仕事をしてから帰った方が良いわよ、とミレイさんに止められて、帰る事は出来なかった。
ルルーシュに相談をされたミレイさんがそう言うならきっと正しいと思ったんだ。
本当は、ルルがミレイさんに相談したことを彼女に聞きたかったけど、そんなことをしてルルにばれたらきっと拗ねてしまって、一日口を聞いてくれないかもしれない。
考えただけでも、身がちぎれる思いだったから、断腸の思いでぐっと我慢したよ。
その後、生徒会の仕事を最後まで終わらせて、ルルの携帯電話に連絡を取って、彼がクラブハウスの僕たちの部屋まで戻ってきていることを確認すると、猛ダッシュで帰った。
それはたぶん自分の中でも自己最新記録が出る早さだったと思う。
僕の走りを偶然見ていた陸上部の部長さんにも、ぜひ我が部の助っ人に!、なんて誘いを受けたし。
僕が部屋に戻ると、笑顔でにこにこと優しく迎えてくれるルルがいた。
ルルは僕には笑顔を見せてくれるけど、こんな風に正面から笑顔でおかえりなさいと迎えてくれるは珍しい。
ルルは恥ずかしがりで意地っ張りだから、こんな風に素直なことは滅多にないから。
「ご飯はもう咲世子さんが作っていってくれたから、早く食べるぞ」
「う、うん」
ルルは僕の背中を押して、早くしろ、って何度も言葉を続ける。
何だか空気がわくわくしてるって言うか、楽しそう、なのかな。
普段と違うルルの様子にちょっとだけ戸惑いながらも、楽しそうなら良いのかなって思って、素直に頷いて食堂まで足を運ぶ。
「ああ、今日は咲世子さんに教えてもらって、苺シャーベットも作ったんだ。食後にそれも食べるからな」
「う、うん」
僕は、ルルの発言に、心の中で驚きを隠せなかった。
顔に出したりしたら、ルルが僕の事をおかしく思うかもしれないから、出さないようにしたけれど、やっぱりビックリしたから頷きがどもってしまった。
ルルに何が一体あったんだろう。
「スザク、嬉しくないのか?」
「ううん、そんなことないよ!嬉しい!」
うん、嬉しい。
確かにビックリしたけど、ルルが僕のために作ってくれたんだったら嬉しいことこの上ない。
ルルが不安にならないように、ちゃんと嬉しいって気持ちを伝えてあげなくちゃいけない。
「すごく嬉しいよ。有難う」
僕が嬉しい気持ちをたくさん溢れさせて、ルルーシュを抱き寄せると、彼も猫のように擦り寄ってくれる。
ルルだけがする甘い香りが鼻をくすぐって、僕の胸が彼に反応してトクンと跳ね上がった。
僕たちの付き合いは、初めて会った時から大分立つけれど、その時から僕はルルが大好きでずっと変わらない。
大好きで、愛していて、いつだってルルにドキドキするんだ。
その後の僕たちは、一緒にご飯を食べて、一緒にお風呂に入って、お揃いのパジャマに着替えて、寝るだけになった。
僕は寝室にいて、ルルーシュは少しだけ待っていてほしいと言って、部屋から出て行ってしまった。
ちなみにパジャマは二人で一つのパジャマって言うのをしている最中。
一つのパジャマを分けて、僕がパジャマのズボンを履いて、ルルがパジャマの上だけ。 僕がズボンなのはルルだとズボンがずり落ちちゃうくらいに腰が細かったから。
一緒のベッドで寝ている僕たちは、冬場でも結構暖かい。
だから、パジャマの上を着なくても、シャツさえ着てしまえば僕も大丈夫だし、ルルもパジャマの上だけでも結構平気みたいだった。
夏場に暑い暑い言いつつもそれでも離れらずに一緒に二人で寝ていたら、それがどこかしらで会長さんにばれて、暑いなら二つで一つのパジャマをわけちゃいなさいー!、と言われた事から試してみたら、これが結構ちょうど良くて今になってもやってたりする。
「スザク、待たせたな」
あ、ルルがようやく戻ってきたみたいだ。
「るるるる、ルル!?」
戻ってきたルルを一目見て、僕は驚愕の余りおかしな声が上がって、瞳を見開くしかなかった。
だって、ルルに黒いネコミミがついていたから。
「驚いたか?」
「驚くよ!」
ふわふわの可愛い黒いネコミミが可愛い奥さんについていたら、それはもう驚くよ。
元々猫っぽいルルにネコミミがついたらすごい可愛いと思うよ。
それにしても、そんなアイテムをどこで手に入れたり、どうしてつけたんだろ。
「お前って猫が大好きだろ。でも猫にいつも嫌われるお前を思って、今日は俺が猫になってやることした。さあ、猫にしてみたいことをしてみろ」
「ええええええ!」
いや、もう、そのルルの行為は嬉しいんだけど、どうしてそんなことをルルは考えたの?
それに、そんな姿で言われたら、猫にしたいこととかそんなの次元を越えて、ルルにしたいことをしたくなるよ!
ネコミミは可愛いし、パジャマの裾から覗く白い足は釘付けになるし。
でも、けど、ルルが折角こう言ってくれてるんだから、気持ちを無碍にしたらいけない。
頑張れ、僕。
「えっと、じゃあ僕の膝の上に乗ってくれる?」
「にゃー」
「にゃ、にゃー?」
「猫だったら、そう鳴くだろ?にゃー」
「う、うん、そうだね」
僕は努めて声が裏返らないように言葉を口にすると、ベッドの上に腰を下ろす。
そうすると、ルルは膝の上にごろんと寝転がった。
膝にすりすりと擦り寄って、本当の猫みたい。
でも、そんなことより僕はやばいです。
でも、ぐっと我慢だ、僕。
そう何度も自分で念じて、僕はルルの頭を撫でる。
そうすると気持ち良さそうに、僕の腹部にすりすりと顔を摺り寄せてきた。
「にゃっ」
甘えるような猫の鳴き真似が可愛い。
可愛い可愛い、もうルルをどうにかしたい、と言う欲求をぐっと堪えて、今度はルルの喉に指を伸ばす。
人差し指の背で喉を撫でてあげると、幸せそうに瞳を細める。
そのままルルは体を起してきて。
僕の肩に手を添えると、ルルの唇から赤い舌が覗いて。
赤い舌の扇情さに喉をごくりと鳴らすと、ルルの舌は僕の唇をちろりと舐め上げた。
悪戯する猫のように何度も何度も。
もうそこで我慢の限界のピークが来て、気が付いたら僕はルルをベッドに縫いつけいてた。
「こら、がっつくな、馬鹿スザク」
「ごめん、でも…」
僕は止まることが出来なくて、ルルに返事を返しながらも、彼の首筋へと唇を這わす。
ルルは馬鹿って言ってるけど、怒った感じの声じゃなくて、楽しそうにくすくす笑ってるから、僕をもう止める要素もない。
「ねえ、ルル、今日はルルはたくさん僕にしてくれたけど、何かあった?」
一旦唇を離してルルの顔を見上げれば、ルルは一瞬きょとんとした後に、またくすくすと笑い出した。
「てっきりこまめなお前だから、今日は何の日か知ってると思った」
「えっと…何かの記念日だっけ?」
自分の頭をフル回転させてみるけど、ルルとの何かの記念日だと言うのが思い出せない。
ルルとの記念日は、絶対に忘れることなく祝うけど、今日が何か記念日だったなんて、僕の脳内から思い出せなかった。
「記念日ってことじゃないんだが…今日はいい夫婦の日ってやつらしい。記念日とかはお前がこまめにしてくれるから、だったら俺もたまにはって思ったんだ。俺とお前は結婚してるわけだし、いい夫婦の日だったらお前が喜んでくれるようなことをするかって思って、今日は色々とやってみた」
「ルル…」
だから、今日は朝から色々考えてくれて、会長さんにも相談してくれて、デザートを作ってくれたり、猫になってくれたりしたんだ。
ルルは恥ずかしそうに視線を逸らして僕を見てくれないけれど、やっぱりここは僕を見てくれないとちょっと寂しいよ。
嬉しい気持ちは、夫婦でちゃんと共有してくれないと。
それに、今日はいい夫婦の日なら、やっぱりちゃんと仲良くしないとね。
「ルル、今日はいい夫婦の日なんだから、こっちを見て?」
「いい夫婦の日じゃなくても、お前が見ろって言ったら、いつだって向いてやってるだろ」
「うん、そうだね」
ルルは、ぎこちなく恥ずかしそうに僕と視線を絡める。
真っ赤に熟れた頬が、食べちゃいたいくらいに可愛い。
「じゃあ、いい夫婦の日だから、今日は仲良くしようね」
体を少し上にずらしてルルに口付ければ、ふるふるとルルが首を横に振る。
「馬鹿、今日も、だろ」
ルルが、間違ってるからおしおきだ、って僕の鼻をつまむ。
おしおきでも、全然痛くないよ、ルル。
「ごめんごめん、今日も仲良く、だったね」
「そうだ」
「うん」
その後、僕たちはいい夫婦の日を楽しく過ごしました。
ごごご、ごめんなさい…11月22日がいい夫婦の日だと聞いて、急いで書き上げたバカップル作品です。
いい夫婦の日のために、何か書きたい!!と思ったら、こんなネタが浮かびました…。
そして、私の萌えをつぎ込みすぎてすみません…。
二人で一つのパジャマやらネコミミやら猫になっちゃうルルやらは私の萌えです!
やりすぎました…。
でも、こんなのルルじゃないよね。ご、ごめんなさいー><
もう、ノーベルスザルル賞です
でも、ノーベルスザルル賞とかあったらぜひいただきたいですよね^^