にゃんこと黒ラブ

猫達と黒ラブラドール、チワックスとの生活、ラーメン探索、日常について語ります

日本学術会議の問題

2020-10-11 14:05:00 | 日常

 やっと雨が上がってくれた。早朝のなな散歩は霧雨であったが、ななが嬉しそうにいつもの朝散歩コースを歩けた。

 今にも降りそうな空模様であるが、天気予報では雨なしを信じて傘なしで、また浅草橋から秋葉原、神田、神保町、御茶ノ水と歩く。途中のラーメン探索は後日に。

 神田淡路町のスタバにて酔い覚ましのコーヒーと今回の重たい記事をチャレンジ。









 世間の人々には非常に分かりにくい問題だと思う。マスコミですらわかっていなくて、うわべの事実だけを報道している。

 それにしても菅内閣はいきなり変な地雷を踏みに行ってしまった。首相といえども政治家が学者さん達の最高権威に負の評価を下したり、人事に口出してはいけない。

 学識のない(と学者さん達はみている)政治家に、いくら日本学術会議という組織が内閣府の附属機関だといえども、日本最高レベルの学術会議の人選に口出しするとは何事かということ。

 学問の自由を脅やかす憲法違反な問題だと大騒ぎを始めてしまった。内閣府のお偉いさん達はそんなことを少しも予想してなくてあたふたしている。

 菅首相も最高権威の学者さん達のこと(プライド)を理解なさすぎていた。学術会議からしてみると、内閣府にマウントポジションをとられて内閣府(政治家)の言うことを理由なしに従えとの扱いに怒ってしまった。

 それではどうして内閣府は、たった6人の学術会議任命を拒否したのか?
真相は語られていない。しかし、大学の研究に携わる人間には憶測であるが何となくわかる。











 今回の6人は社会科学(主に科学分野は3つ、人文と社会と自然)の分野で、憲法学、政治学、法学の最高権威の方々である。

 しかも、誰とは言えないが安倍内閣をこの何年にも渡り強く批判してきた方々だ。前安倍首相が2年前に学術会議委員の任命を拒否できるようにした経緯がある。

 つまり、内閣に批判的な学者さん達には世界的にいくら優秀な研究や成果を出しても、国家公務員としての優遇(学術会議会員に)はしませんとよという処置なのだ。

 菅内閣はある意味で安倍内閣の負の遺産をこんな形で、よく吟味しないで、人事の任命権を拒否行使してしまった。

 簡単に撤回して後戻りすると、内閣府の信頼性に早くもキズが付くから、のらりくらりと抽象的な表現で逃げるつもりでしょう。

 年間11億円の国家予算を配分される日本学術会議の運営や実態を見直すいい機会かもしれない。世界的にも最高レベルの学術を支え広めて普及、世のためになる活動には、まだまだ少ない国家規模の予算であるともいえる。

 菅首相はどうやって収めていくのだろうか。学術会議側もとことん政府と闘ってやろうという気概はないかも知れない。