米国Salesforce.comと米国Intuitは4月2日(現地時間)、提携を組んでそれぞれのCRMアプリケーションと会計アプリケーション「QuickBooks」を統合する計画を発表する。世界数百万の小規模企業から支持を得てビジネスを拡大する狙いだ。
提携に基づき、IntuitがCRMアプリケーション「Salesforce」を再販し、同アプリケーションとQuickBooks、QuickBooks Onlineが、相互に情報がやり取りされるように統合される。Intuitが最近行った調査では、小規模企業の多くは現在、スプレッドシートや紙ベースでCRMに取り組んでいることがわかったが、こうした企業がこの統合を利用すれば、より効果的にCRMを行える。
QuickBooksと統合されたSalesforceは、Intuitがオンラインで運営するApp Centerで販売される。発売は今年半ばの予定で、価格は発売時に発表される。
QuickBooksとSalesforceを統合するためのツールはすでに存在しており、他の多くのCRMベンダーも、自社製品とQuickBooksを統合している。
それでも、IntuitがSalesforce.comと提携を結ぶことは、CRM分野におけるSalesforceの勢力の大きさを浮き彫りにしている。
「計画されている統合によって実現されるフロント/バックオフィス・ソリューションは、小規模企業にとって非常に便利なものになるだろう」と、米国Beagle Research Groupのマネージング・プリンシパル、デニス・ポンブライアント(Denis Pombriant)氏は指摘した。「QuickBooksとSalesforceの統合は非常に有意義だ。小規模企業は、自ら手間をかけて統合することはしないからだ」
「QuickBooksは、社員が1人か2人しかいない多数の小さな企業で使われている。だが、こうした企業には、業務を自動化する手段がほとんどない。大抵はMicrosoft Excelや電子メールのようなツールしか使っていない」とポンブライアント氏は付け加えた。
Salesforceの機能は、こうした小規模企業が顧客、見込み客、営業案件の追跡方法を改善するのに役立つだろうと、ポンブライアント氏は語った。「従来、こうした企業は、名前、住所、連絡先といった基本的な項目しか押さえていなかったかもしれない。彼らには、案件の進捗段階を追跡する体系的な仕組みが欠けている。ほとんどの場合、記憶頼りだ」
IntuitとSalesforceは大市場を攻略する構えだ。約400万社がQuickBooksを使っており、Salesforceは、顧客を9万2,000社以上と報告している。ポンブライアント氏によると、これまでのSalesforce.comの説明では、同社の顧客基盤は大企業、中企業、小企業にかなり均等に分散しているという。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110401-00000002-cwj-sci
※この記事の著作権は、ヤフー株式会社または配信元に帰属します
提携に基づき、IntuitがCRMアプリケーション「Salesforce」を再販し、同アプリケーションとQuickBooks、QuickBooks Onlineが、相互に情報がやり取りされるように統合される。Intuitが最近行った調査では、小規模企業の多くは現在、スプレッドシートや紙ベースでCRMに取り組んでいることがわかったが、こうした企業がこの統合を利用すれば、より効果的にCRMを行える。
QuickBooksと統合されたSalesforceは、Intuitがオンラインで運営するApp Centerで販売される。発売は今年半ばの予定で、価格は発売時に発表される。
QuickBooksとSalesforceを統合するためのツールはすでに存在しており、他の多くのCRMベンダーも、自社製品とQuickBooksを統合している。
それでも、IntuitがSalesforce.comと提携を結ぶことは、CRM分野におけるSalesforceの勢力の大きさを浮き彫りにしている。
「計画されている統合によって実現されるフロント/バックオフィス・ソリューションは、小規模企業にとって非常に便利なものになるだろう」と、米国Beagle Research Groupのマネージング・プリンシパル、デニス・ポンブライアント(Denis Pombriant)氏は指摘した。「QuickBooksとSalesforceの統合は非常に有意義だ。小規模企業は、自ら手間をかけて統合することはしないからだ」
「QuickBooksは、社員が1人か2人しかいない多数の小さな企業で使われている。だが、こうした企業には、業務を自動化する手段がほとんどない。大抵はMicrosoft Excelや電子メールのようなツールしか使っていない」とポンブライアント氏は付け加えた。
Salesforceの機能は、こうした小規模企業が顧客、見込み客、営業案件の追跡方法を改善するのに役立つだろうと、ポンブライアント氏は語った。「従来、こうした企業は、名前、住所、連絡先といった基本的な項目しか押さえていなかったかもしれない。彼らには、案件の進捗段階を追跡する体系的な仕組みが欠けている。ほとんどの場合、記憶頼りだ」
IntuitとSalesforceは大市場を攻略する構えだ。約400万社がQuickBooksを使っており、Salesforceは、顧客を9万2,000社以上と報告している。ポンブライアント氏によると、これまでのSalesforce.comの説明では、同社の顧客基盤は大企業、中企業、小企業にかなり均等に分散しているという。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)
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