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クラウド・コンピューティングその51

2009-09-09 06:05:17 | Webマーケティング
ITmedia エンタープライズと調査会社のアイ・ティー・アール(ITR)は、7月16日から7月31日にかけて、「クラウドコンピューティング」に関するアンケートを実施した。
調査概要
目的:企業ユーザーのクラウドコンピューティングに対する認知度や利用状況を調査するため
調査方法:Webによるアンケート。調査票の作成と結果の分析はITRが担当
調査期間:2009年7月16日~7月31日
有効回答数:428件

認知度、利用状況は高い。
クラウドコンピューティングという単語の認知度は、「よく知っている」が44.7%、「知っている」が49.9%だった。これらを足しあわせた94.6%が現状の認知度であり、企業ユーザーにはクラウドコンピューティングという言葉が既に浸透している。

利用状況を聞いたところ、「現在利用中」が19.0%、「利用するべく現在評価中」が10.1%。クラウドコンピューティングに向けて何らかの取り組みを進めている企業は約3割に上っている。一方で、「利用計画はない」(34.0%)、「分からない」(12.2%)という回答の割合から、クラウドコンピューティングの利用を視野に入れていない企業も半数近く存在している。

クラウドコンピューティングを利用/評価/検討している企業の多くは、「情報系ソフトウェア」をその用途として挙げた。具体的には「情報共有・ポータル」(38.8%)、「サーバ利用」(31.3%)、「営業支援」(29.5%)が用途の上位を占めた。導入のしやすさや素早くサービスを活用できる情報系の分野では、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)がバックオフィスや基幹系システムに比べて、企業に浸透していることが推察される。



利点は「利用形態」「サービスインの早さ」「コスト」。
クラウドコンピューティングの利点は「自社で資産を持つ必要がない」が57.8%でトップだった。クラウドコンピューティングの特徴は、サービスを提供する側にシステムの運用管理を任せられることにある。これにより、運用管理費や人件費などの削減にも反映させやすい。こうした点が評価された。

「サービス開始までの時間が短い」(47.0%)という回答も約半数を占めた。自社運用型のシステムを整備する場合、ハードウェアの調達やシステムのセットアップに数カ月を要することも多いが、クラウド関連のサービスは導入を決めてからすぐに活用できる。サービスの開発やプロジェクトごとに個別のシステム環境を必要とする大企業や、スモールスタートでサービスを使いたい中小企業にとって、クラウドの“俊敏性”は事業拡大の選択肢になり得る。

初期コストが下げられるという回答も約4割に上った。システム環境を自前で構築する必要がないというクラウドの特性を、企業ユーザーは利点ととらえている。

コスト関連では「トータルコストが低い」(28.9%)、「運用コストが低い」(27.2%)ことに対する評価も高い。だがSaaSの中にはソフトウェアの基本機能のみを提供しているものもあり、個別のカスタマイズや既存システムとの連携には追加のコストが掛かる。総コストを長期間で換算すると、パッケージソフトを導入したほうが効果が出る場合もあるため、導入においてはサービス運用後のコストまでを含めて考える必要がある。
続く

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