鉄人 須藤 將のホームページ

ホームページとして利用しています。モータージャナリスト、Webコンサルタントとしての活動をここに記載します。

Webマーケティングその51

2009-09-09 06:12:46 | Webマーケティング
ネット通販利用者の31.4%が、商品購入時にクチコミ情報を最も参考にしている(2005年12月にEストアー調査)。
ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などのCGM(コンシューマ・ジェネレーテッド・メディア)の急速に発展した結果、クチコミパワーが極大的に増加した。
そうしたクチコミパワーをマーケティングに活用しようという動きが活発化している。

クチコミマーケティングには、大別すると「仕掛け型」と「自然発生型」の2つのタイプがある。「仕掛け型」は、何らかの話題提供や仕掛けを用意して、短期的にクチコミを最大化するものである。「自然発生型」は、既存顧客を中心に、中長期的にじわじわと広がるクチコミである。
クチコミは、きっかけがなければ発生さえしないもので、何らかの話題提供や仕掛けが必要である。そして、何らかの話題提供や仕掛けによって、発生したクチコミを打ち上げ花火で終わらすことなく、長くいつまでもクチコミの話題になるような工夫が必要となる。

花王「アジエンス」の例では、新発売にあたって、ウェブを使用して発売前のモニター募集、クチコミ対策を展開した。この目的は、情報感度の高い消費者に、テレビで広く広告する前に情報を流し、オピニオンリーダー層への告知、そして彼女らから発のクチコミを期待したのである。発売5ヶ月前には専用サイトで、ブランドコンセプトを公開。やがて個人のブログで話題になった(2万ブログ)。
花王が横浜で「アジアンビューティ」イベントを開催すると、そのイベントに参加した消費者が自分のブログに、そのイベントの様子を報告するのである。花王「アジエンス」のTV-CMに出演しているチャン・ツイーのフアンは、花王「アジエンス」のTV-CMの新しいバージョンが放映されると、その感想をブログに書いている。CMソングの坂本竜一の音楽も同様である。
このようにブログで語ってみたいと思わせる“中身”があるかどうかが息の長いクチコミになる秘訣なのである。

最新の画像もっと見る