鉄人 須藤 將のホームページ

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Webマーケティングその53

2009-09-11 06:41:37 | Webマーケティング
最近ではウェブ2.0のロングテール現象がウェブ上で顕著である。これは、従来のマーケティングの概念を覆すものである。
従来のマーケティングでは、パレートの法則(2:8の法則~全商品の20%が売上の80%を占める)であったが、ウェブ上では限りなく無限大の顧客を対象にでき、また従来のリアルの店舗では考えられない膨大な数の商品をそれほどコストをかけなくてもサイトに掲載できて、それらをユーザーが検索することが可能となったことから、めったに売れない商品を販売でき、それらを合計すると売れ筋商品の売上を超える現象がロングテール現象である。

事実、アマゾンではロングテール(13万位以下240万位まで)にある図書の売上が上位13万位(大型書店に並べられる最大冊数)までの合計を上回っている。
アマゾンの例では、テールの積分値が恐竜の首を上回ったが、その理由に一つはリコメンデーション、もう一つは検索エンジンの進化と考えられる。
リコメンデーションはデータベースによる情報技術、検索はアルゴリズムの進化と最適化が進んだ結果、本来埋もれて目に付かないテールにある商品の情報をユーザーに伝えることが可能になったのである。

これを、マーケティングに展開すると次のようなことになる。
他社の商品・サービスに対して差別化を図り、カテゴリーでの第一ブランド再生率を高くするには、商品・サービスのカテゴリーやポジショニングを細分化して他社とは異なるカテゴリーやポジショニング(ロングテール部)とし、そのターゲットセグメンテーションに絞ったコミュニケーションを実施することである。
従来であれば、新しいカテゴリーでの第一ブランド再生率を高くするには膨大な広告費用がかかったのであるが、ウェブコミュニケーションでは、ウェブサイトやブログ、SNSを構築し、SEO、SEM、RSSなどでうまく運用すれば、それほどコストをかけることなく新しいカテゴリーでの第一ブランド再生率を高くすることが可能となる。

ただし、ロングテール部の新しいカテゴリーは、カテゴリーサイズが小さいので、それらを数多く持たなければ恐竜の首(売れ筋カテゴリー)を上回ることは難しいが、恐竜の首商品の確立が難しくなってきている(100人100色の時代)現在、ロングテール部のプロダクトミックス戦略は重要である。

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