鉄人 須藤 將のホームページ

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Webマーケティングその8

2009-07-25 01:45:15 | Webマーケティング
「アウトサイド・イン」アプローチは、次のような流れです。

顧客データベースの理解(カストマー・インサイト) → 顧客の情報入手経路(コンタクト・ポイント)把握 → 顧客・見込み客のパーセプション・レベル確認 → マーケティング目標とのすり合わせ→マーケティング・ミックス戦略 → コミュニケ
ーション目的と目標 → コミュニケーション戦術(表現戦術、媒体戦術) → Webサイト掲載→ 効果測定(パーセプション・レベル確認) → 目標の調整・修正 → 次のWebサイト活動

詳しく「アウトサイド・イン」アプローチのステップをみてみましょう。 

ステップ 1 顧客を知る 顧客インサイト
まず現在の顧客をよく理解することです。具体的には、人口統計的属性、ラ
イフスタイル、心理的属性、購入行動・使用行動、商品知識のレベル、購買動機(ニーズや期待)などを、顧客に密着して理解する。

ステップ 2  購買プロセス、コンタクト・ポイントの把握
既存顧客が、自社の商品を購入したプロセスを具体的に把握することです。
顧客は、どのような時や状況で、自社の商品・ブランドを知ったのか。どのコ
ミュニケーション媒体を通じて知ったのかを把握する。

ステップ3 購買行動によるターゲットの分類とWebサイト目的
ターゲットを購買行動によって分類します。
・ローヤルユーザー: 使用頻度を増加させ、購買量を増加する。ブランド忠誠
           度を増加する。
・他社品ユーザー: ブランド知識を与え、ブランド・スイッチさせる。 
・未使用者: ブランド知識を与え、試買を勧める。

どのターゲットが、現時点において、もっともWebサイト弾力性が高いのかを考察
します。Webサイト弾力性が高いターゲットとは、Webサイト活動により商品情報が顧客に到達した結果、もっとも購入・使用量の増加が見込めるターゲットのことです。

既存顧客層と同じ消費者層にまだ浸透の余地があれば、訴求ポイントは変えなくてもよい。
しかし、既存顧客層において、使用増加が見込めないときは、他社品ユーザー、未使用者に試買を勧めることになります。

このように、ターゲットが異なれば、Webサイト目的、表現コンセプトも替わります。

ステップ4 ターゲットのパーセプション・レベル確認
訴求ターゲットが決定したら、そのターゲット・セグメントのパーセプション・レベル(商品の認知レベル)を確認します。 

ターゲット・見込み客は、広告キャンペーン実施前の段階で、どこまで、カテゴリーやブランドについて、どれだけ知っているのかを定量的に調査し、Webサイト目標のベンチマ-クとします。

・ カテゴリーについてどれほど知っているのか(カテゴリー知識レベル)
・ ブランド名をどれだけ認知しているか(ブランド認知レベル)
・ ブランドの特長を知っているのか(ブランド知識レベル)
・ ブランドへ対する好意度(ブランド態度レベル)
・ 情報入手経路はどこが有効か、通常の接触媒体は
・ 購入行動にもっとも影響を与えた媒体は、 などの確認をします。

ステップ5  コミュニケーション目的と目標の設定
上記の考察から、訴求ターゲットの実態、現在のパーセプション・レベルの状態を理解した上で、購買にもっとも影響のある知識・情緒をどこまで改善・変えればよいのかというWebサイト目標を設定します。

ステップ6  コミュニケーション戦術: 表現戦術、媒体戦術 
次のステップは、実際のコミュニケーション戦術(表現戦術、媒体戦術 )の策定になります。これは、「オリエンテーション・シート」の形で、専門家であるWebサイトプランナーやWebサイト制作者に適切な情報を与えて、制作させるのです

ステップ7  広告効果測定とデーターベース化
Webサイト制作者活動の後では、効果を測定、データーを分析し、達成した数値をあきらかにします。

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