鉄人 須藤 將のホームページ

ホームページとして利用しています。モータージャナリスト、Webコンサルタントとしての活動をここに記載します。

クラウド・コンピューティングその8

2009-07-25 01:41:00 | Webマーケティング
前回、中小・零細企業をITから解放する事がクラウド・インテグレーター(CIer)の存在意義になるだろうと書いた。

具体的には、CIerがかなり中小・零細企業に入り込んでコンサルティング業務を行なうことになる。

最初の行なうのは、事業戦略の確立である。すでにある事業戦略を見直し、現状に合わせて最適化しなくてはならない。
自社の強み、弱み、外部要因としての機会、脅威を分析して事業戦略を見直すのである。
そのようにして確立された事業戦略に基づき、事業計画を財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、成長と教育の視点で立てる。
これらは、基本的には企業側で行なわれなくてはならないのであるが、CIerも側面からサポートすることになる。

業務プロセスの視点の中に、CIerの活躍するITが入ってくる。
このITを中小・零細企業をから解放する作業をクラウド・コンピューティングで提供されるサービスを用いて行なうのである。

業務プロセスの視点で、大きく分けると、業務改善によるコストダウンとマーケティング改善で売上向上とがある。
CIerにとって、とっつき易いのは業務改善であるが、中小・零細企業にとってはマーケティング改善で売上向上が目前の課題である。

マーケティングの基本は、4Pといわれる商品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)である。商品・サービスが継続的に売れ、ビジネスに成功するのは、これらの4Pが整備され、相乗効果が発揮されたときなのである。この4Pを整備するのがマーケティング改善である。

まず、商品・サービスが売れるためには、その商品・サービス自体が競合する商品・サービスより、ユーザーニーズに合致した優れたベネフィットを提供していることが必須である。次に、価格は、競合する商品・サービスに対し価格優位性があること。価格優位性は、単に価格が安いと言うことではなく、提供する商品・サービスのベネフィットに対し競合する商品・サービスよりユーザーにとってアフォーダブルな価格であること。流通は、チャネルや店舗、店舗の従業員の商品知識や接客態度、顧客管理までを整備する。また、流通にはターゲット合わせた売ろうとする商品・サービスが十分に展開されている必要がある。最後のプロモーションはコミュニケーションを最適化することである。

この、流通の顧客管理、商品知識(ナレッジマネージメント)、プロモーションのWebサイトなどがクラウド・インテグレーターの主なサービスの対象になる。
これらを、クラウド・インテグレーターは、クラウド・コンピューティングで提供されるサービスを用いて中小・零細企業を成功へと導くのである。

最新の画像もっと見る