鉄人 須藤 將のホームページ

ホームページとして利用しています。モータージャナリスト、Webコンサルタントとしての活動をここに記載します。

クラウド・コンピューティングその7

2009-07-24 02:13:56 | Webマーケティング
クラウド・コンピューティング・コンシェルジェとかってに言っていたが、クラウド・インテグレータ(CIer)なる言葉が生まれた。

これは従来のSIer(システム・インテグレータ)をもじったものだが、なななかすわりが良い。まだ、CIerなる言葉の定義は定まっていないが、それについて考えてみよう。

導入および保守コストが低いクラウド・コンピューティングの登場により、中小・零細企業は,大企業でなければ利用できなかった高速な処理能力にアクセスし、生産性の向上や迅速な経営革新、コストの削減を図ることが可能となった。
しかし、そうしたことに縁のなっかった中小・零細企業にはクラウド・コンピューティングを導入するための人材が社内に育っていない。そのため、クラウド・コンピューティングを導入したくてもできないのが現状である。

こうした中小・零細企業のクラウド・コンピューティングの導入支援を行なうのがCIerである。無論、中堅・大企業の導クラウド・コンピューティング入支援もありうるのだが、中小・零細企業のニーズが圧倒的に大きいであろう。

顧客がどのようにクラウド・コンピューティングを活用すれば、生産性の向上や迅速な経営革新、コストの削減に寄与できるのか。SIer以上に高いコンサルティング能力が求められるようになる。これは、今までのSIerが培ってこなかった能力である。

コンサルティング結果に基づき、クラウドから必要なコンピューターリソースを集め、その企業に最適なSaaSを選択し、必要であればカスタマイズを行なってユーザー企業が活用できるように設定する。場合によっては、既存のデーターベースとの連携も行なう。

この設定を行なう場合に、従来のSIerがあまりやってこなかった(得意でない)Web系の言語やスキルが必要になる。これは、Web系のベンダーにとっては有利である。

具体的な例として、Google Appsの導入支援がある。Google Appsは、メール、スケジュール管理、資料作成が利用でき、Webブラウザだけでビジネスの管理が可能なGoogleが提供するSaaSである。

こうしたSaaSをもちいれば、開発などのIT領域からCIerを開放する。
また、サービスを受けるユーザー側となると、さらにIT色はなくなる。中小・零細企業をITから解放することがCIerの存在意義になるだろう。サービスの内容とそのクオリティーによる顧客満足がCIerの存立基盤になるはずだ。

最新の画像もっと見る