鉄人 須藤 將のホームページ

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クラウド・コンピューティングその52

2009-09-10 05:32:07 | Webマーケティング



不安は「データを外部におくこと」「サービス障害」。
クラウドコンピューティング関連のサービスに対してつきまとうのが、データを外部に預けることに対するセキュリティやシステム障害が起こった場合の対応だ。実際、アンケート回答者の約4分の3がクラウドコンピューティングに対して「不安がある」と答えている。不安の要素は「社外サービスのセキュリティ・レベルが分からない」が72.6%となり、「外部にデータを預ける」といった種々の懸念点を25ポイント近く上回っている。

システム障害によるサービスの不具合も重要な問題である。最近ではGoogleやAmazonのサービスが一時的にダウンしてしまう事件が起こっており、クラウドコンピューティング関連の弱点が露呈している。だが「システム障害はあってはならない」と答えた企業は14.4%と少なく、「システム障害が発生することを見越してサービスを選択するべき」という回答が53.1%と半数以上を占めている。導入における心構えや準備を整えた上でサービスの導入を進めようとしている企業が多く、クラウドサービスに対する企業の理解が進んでいる。

仮想化技術やネットワークサービスの進化に伴い、クラウドコンピューティングは企業に浸透し始めている。クラウド関連の市場規模は拡大の一途をたどり、企業におけるシステムの運用形態は「所有」から「利用」に変化している。
しかし、クラウドにとって、セキュリティやサービスレベルなど乗り越えるべき課題は多い。クラウドコンピューティングへの認知度が高まり、活用時に注意すべきポイントへの理解が広まる中で、企業はクラウドコンピューティングを活用したシステムの構築や運用について真剣に考え始める時が来ている。また、そうした企業をサポートするビジネスのニーズも同時に高まっている。

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