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07年10月14日HMS中級の追記

2007年10月17日 | 中級レイアウト
 先のエントリーで紹介しましたが、わかりにくい話なので、もう少し詳しく説明してみようと思います。

 パイロン③と④の間隔は約3.5mと狭いので、やはりそこをどのように抜けるのかが優先事項になります。ちなみに④と⑤の間は4m位、⑤⑥⑦の間隔は6m位だったと思われます。
 ②と③の間を通るときに③に近い位置を通ると③④の間が物凄く狭く感じられるはずです。そこでスピードを落として切り返していこうとするととても細かい切り返しになってしまいます。なるべく、②に近い位置を通ると④が緩い方にオフセットされていて直線を作れることが発見できます。
 この直線が見えるとバイクを立てて通過することができるので、④の際を通ることができるわけです。もしもバイクを傾けて走るためには、もっとパイロンから離れなければならなくなります。
 ですから最初のポイントは②を通過するときに③に寄り過ぎず奥に向かうことです。それによって③④⑤を直線的に抜けるラインを発見します。

 次に、そこを直線的に走ると、今度は⑤に近寄りすぎるという課題が生まれます。⑤に近い位置を通過するので⑥に向かう左への倒しこみはバイクの後輪が⑤の脇まで来たあたりで行うことになります。⑥に間に合わせるためには小さく回らなければならないので、ブレーキを使ってスピードを落とし大きくハンドルを切るような回り方をする必要が起こります。それでも⑦から⑧に向かって加速しようとするためにスロットルを開けていくので⑦ギリギリを通ることになります。その後は十分なスペースがありますので加速しながらでも倒しこむことはできるので、何とか切り返して行くことができます。

 これが、③④⑤に直線を作って、小さく回ってドンと加速するほうのストーリーになります。

 これに伴って、まず、入口のアプローチで、②の脇を通ってなるべく奥に突っ込むという意味では、①を回る時にそもそも奥目にラインを作って図の高い(図の上の方)位置からどんと降りて来るというイメージのラインが図の青いラインです。

 また、参考までに普段のバリアブル基本レイアウトであれば、⑨から⑩が1車線分の幅しかないですから、青い線のような走り方になります。この場合は、⑩で軽いブレーキングをして、直線から右に倒し込む動作が必要になります。今回のレイアウトでは、実際にはここの道幅が広いですから、このように走らないで2車線の道幅を活かしたラインをとることができたのです。


 これらを踏まえて、その対極的なラインを描くと下図のようになります。



 こちらは、直線を意識せずに全体的な繋がりを重視し、一定の速度を維持したままクネクネと走りぬこうとするラインです。(ただし、①②と⑨⑩は、そういう趣旨とは違い、単純に冒頭の図とは異なるラインを示しているものです)

 ③から⑦のセクションについては、以下のようになります。
 ②への入りは同じですが、④に対して離れた位置にアプローチします。直線は作れないのでバイクを傾けたままリズミカルな切り返しでラインを左右に振っていきます。⑤でパイロンから離れた位置までラインを振っていくことがポイントで、そこから右、左の切り返しの結果、⑦の右側の離れた位置にバイクを持っていきます。これによって、そこから左に倒し込んで⑧に向かってスムーズに加速していくことができます。
 これだけ言うと、良いとこだらけなのですが、ラインが大回りで距離が長くなるのと、これだけ左右に振りながらもパーシャルスロットルを維持してスピードを落とさず回らなければならないというところが大変難しくなります。

 マシンコントロールが不十分な人が青いラインを通ろうとするとパイロンを引っ掛ける可能性が高くなるでしょう。またアクセルコントロールが不十分な人が赤いラインを通ろうとすると前後にギクシャクして姿勢を崩す恐れが高いでしょう。
 ちなみにリズムで言うと、青いラインが、
ドゥワーーーン、ヒュン、ドン、ヒュン、ドウワーーワーーン
----②----③--④---⑤---⑥---⑦
 赤いラインが、
ウィーーイイン、ヒョーイン、ヒョン、ヒョーイン、ヒョーイン、ドワーーーン
----②-----③----④---⑤----⑥-----⑦
という感じになります。ちなみに「ドン」「ドゥワー」といった辺りが加速しているイメージで、「ヒョン」とか言っているあたりが傾けているイメージです。(あぁ、まるでM川さんみたいな表現だな、これは  (^^♪)
 赤いラインの方が間延びしているのですが、段つきが少ない感じになります。


 ちなみに、⑨⑩のラインは、⑨を回ったらすぐにスロットルを回し始めて加速によってラインを膨らませて2車線幅をしっかり使いながら⑩ギリギリを狙っていきます。そうすると⑩をノーブレーキのまま、⑪に向かうことができるようになります。これは非常に快感度が高いラインになります。

 二つのラインを重ねるとこのような図になります。



 ラインがかなり違うことがお分かりいただけるでしょう。
 どちらも、それなりの良さがありますので、ライダーのクセ、車両の特性に応じて、どちらか、もしくはそれらの組合せを考えて組み立てていくことになります。


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