夏焼による謎の作品発表から二月余、ようやく私なりの解釈が固まりましたので発表したいと思います。
まず右下の猫らしき生物ですが、これは以前のミュージアムにも登場したキャラクターで、夏焼自身を表します。
上下の波線は二本あわせて雲形をなし、この内側が猫(夏焼)の想像世界です。
その想像の中身ですが、まっ黒の人物は頭部の輪郭が右下の猫と同一、つまりこれも夏焼自身で、まっ黒に塗られたのはこれが影、分身であることを示します。
さてストーリーですが、まず1コマ目、巨大な音符が襲来し、夏焼に襲いかかろうとします。
そこで2コマ目、3コマ目で自身も巨大化し、4コマ目で音符と戦います。どうにか音符は撃退しますが、新兵器二連音符の攻撃は猛烈で、死闘の様相を呈していると、そういう展開です。
この作品が発表されたとき、ミュージアムには内容を問い合わせるメールが多数寄せられたようで、後日夏焼により、
「黒猫のお話です」。
との説明がなされました。
しかしそれでは明らかに説明不足で、言葉を濁したともとれます。
というのは、夏焼に襲い掛かる音符、これは音楽の象徴です。夏焼が戦っている相手とはすなわち、生き馬の目を抜く音楽業界か、搾取のかぎりをつくす事務所か、理不尽なプロデューサーか、あるいはそれらをひっくるめた音楽そのものかもしれません。
この作品の真の意味は、巨大で威圧的でまっ黒な「音楽」をやっつけたいと、そういう願望なのです。たしかに立場上公言できる内容ではありません。
雲の外側、つまり現実世界ではアイドルとしてハートマークをふりまく愛らしい姿を余儀なくされているが、胸のうちでは日夜このような苦しい戦いをしている。公言はできないが、誰かわかってほしい。そういう訴えの発露なのです。
私は、4コマ目の黒夏焼の脚が、雲からはみ出ていることが気になります。
これは鬱積した思いをもはや空想世界に押し込めておけず爆発寸前、あるいはすでに現実世界に影響が及んでいることを示唆しているからです。
彼女には休養が必要なのかもしれません。
授業よりも食事よりももっと大切なコト
私・・・歌が好き・・・!
を表していると思う
サスの言うように時には自分にとって重く
のしかかることもある「歌」「音楽」だけど
それでも好きで立ち向かって生きたいという
夏焼のまっすぐな生き様が感じられる
このほかにもう1つ
真相はこうではないかと思うものがある
移動中のバスの中で横に座ったキャプテンの
イヤフォンからの音漏れがうるさいことを
意味しているのではないか?と・・・
サス山さんのその力を御貸し頂けないでしょうか?
1つの画像からキモイ妄想をするスレ
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1197891066/301-400
ハートマークの頂点の尖り具合からすると
ささくれ立った彼女の心の内を窺うことができます。
すでに、雲の外である現実世界における虚飾も限界に来ていると言わざるを得ないでしょう。
彼女は内と外で戦っておるのでしょう。
矢じりのようなハートマークが悲哀を感じさせます。
決して自分のコンプレックスの表象と捉えるべきではありません。