高知市では、毎年8月になるといろいろな分野の講師を招き有料ですが、誰でも気軽に参加できる「夏季大学」が開かれています。1951年から数えて今年は56回目になり、現在は夕方の時間だけですが、前は早朝の6時からの開講もあり、それに出てから高校に行ったり、会社に行ったことでした。今夜の初回は「テレビドラマのつくり手として」脚本家・作家の大石静さん。NHKの大河ドラマ「功名が辻」の原作と脚本の関係とか制作にまつわる裏話など「ふうん、そうか、知らなかった」という感じで聞きました。テレビ映画のように劇場で見るものと違ってお茶の間にあるので、日常生活と混同されるおかしさがある。朝ドラ「ふたりっこ」でドラマの子供がピアノが欲しくてもお金がなくて買えない場面をみた視聴者が一人でなく20数台もNHKにピアニカを送って来たことがあったとか。きょうの話のメインは、オウムのTBS報道事件、NHKの安部、中川議員の介入問題などを引き合いにしながら、報道の自由を確保していかなければならないという大石さんの強いメッセージと真面目な姿勢が印象に残りました。功名が辻のラスト場面にでは、「一領具足」しっかりと書きます」と言われたら会場から拍手がありました。土佐には長曽我部の流れをくむ人も多く、浦戸一揆の虐殺事件を知っているからだろうと思いました。