老いの才覚

2011-03-08 11:20:33 | インポート

退院して1週間も経たないうちに体調不良で再入院してしまう。それでも3日目には、点滴も取れて外出の許可が降りたので、散歩がてら覗いた書店で曽野綾子著「老いの才覚」、(昨年9月初版、2月15日15刷発行)以前に読んだような内容みたいと思ったが、第1章、「なぜ老人は才覚を失ってしまったか」のキャッチコピーに惹かれて、病室で一気に読んだ。内容は格別変わったものではないが、平易でわかりやすく、気持ちを整理するには役立つと思った。ちなみに若い人の才覚はどうだろう。病室に定時に来る看護師は、誰もおなじように「息苦しくないですか、胸は痛くないですか」と問う。「ありません(そんなことになればナースコールするだろうに)」と応えると血圧、体温、脈拍を測るだけで去って行く。「きょうは天気がよいですね。夕べはよく眠れましたか、ご気分はいかがですか」とは言ってくれない。こういうのも才覚ではないだろうか。でもそんなことを言うのは、その本の「老化度を測る目安は(くれない指数)」にあてはまり、老化度が進んでいるのを自覚してしまいそう。4日目の昨日,退院して普通の生活に戻りました。