文化調査船「ガラクタ号」 プログ版

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3月18日(月)のつぶやき

2013年03月19日 04時14分32秒 | 個人的な感想とか意見

放送大学の講座「市民社会と法」の録音を聞き始めた。「法」「法律」「憲法」という語が、歴史と文化によってかなり違う解釈をされるものだと再確認した。英米法の影響を強く受けているが、戦前の法思想や中国由来の律令制や江戸期の法度のイメージがごちゃ混ぜなのが日本の現状らしい。

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だから「法の支配」と「法治」を同じような意味に使う人がいるのだろう。「法」という漢字が同じだと異なる概念である事を意識しにくいのは、日本語の問題なのだろうか。それとも漢字文化圏共有の問題なのだろうか。自分自身も概念定義よりも漢字のイメージに誘導されることを反省する。


「憲法」に対しての扱いは、英米の歴史と共にある英米法由来の思想的理解で共通している訳ではない。別の歴史を持つプロイセン法を明治期に輸入した帝国期の日本の思想的理解も残っている。またそれ以前の「御家訓」「諸法度」レベルの理解も。それらの割合が人によって違う混合状態だと思う。


まあこういうのは学者や研究者が分類したとしても、関心がない人には全く意味が無い。自分の解釈のみが唯一なのだろう。お互いの主張を言い合うだけでそれ以上のアイデアを求めようとしないものを「議論」とか「討論」だと思っている人も多い。これも歴史と文化の違いだろうなあ。


インスタントコーヒーのCMではないが、「違いを知ろうとする態度」はまだまだ”道楽”だと軽蔑されている雰囲気はあると思う。


(花粉症が酷くなってきた。早く雨が降らないかなあ。)


放送大学の2013年前期の講座をチェック中。今期は心理学と情報学を中心に集めてみようと思う。ラジオ講座は寝ているときに音声のみ流して聞くことができるが、テレビ講座は音声だけだと判らないこともある。それでも文字情報だけの情報よりもわかりやすいことが多い。


NHKFMでブルックナーの第7番が流れている。私はキリスト教徒ではないのに音によって「厳粛」を感じるのを不思議に思う。雅楽からは「奉納」を強く感じる。日本の神事で厳粛を表現するのは「無音」か「柏手」仏教だと「鐘音」。音に文化が付いているのか、そういう効果のものを探し出したのか。


音楽の形式が「マーチ」というだけで軍楽を意識する私の思い込みが激しすぎるのだろうが、メロディーや和音やリズムというものが持つ効果はあると思う。異文化の音楽を聴く時に再認識する。アフリカ系も中東系もインド系も戸惑うレベルで止まっている。現代音楽が好きなのは、その中間だからだろう。


民族音楽と呼ばれる異文化の音楽は、使われている文字も単語の意味も文法もわからない外国語なのだ。現代音楽はアルファベットくらいは同じに感じているし、単語や文法が似ているものもある。心理的な距離感の問題なのだろうなあ。


本日20時放送、NHKEテレ「ハートネットTV」”シリーズ貧困拡大社会「奪われたアメリカンドリーム」” nhk.jp/H946Y8vUN 大学を卒業しても仕事がない若者が急増し、製造業に替わってサービス業など低賃金の仕事が主流となり、中間層は崩壊の危機に直面している。


本日23時NHKEテレ スーパープレゼンテーション「政府を自分たちの手でよくする方法」 nhk.jp/H946Y8vjN 非営利組織が地方自治体にIT技術者を派遣し、住民の役に立つアプリを共同開発する。市民参加で行政サービスを改善していこうという試みの紹介。


平均的には高賃金の製造業・建設業の衰退と、それに比べて低賃金のサービス業(IT下請けも含む)の増加というのは、日本でもどんどん進行している。確かに労働環境・雇用システムの違いはあるが、産業構造の変化例として参考にしてみたい。


非営利組織が地方自治体にIT技術者を派遣し、住民の役に立つアプリを共同開発するというアイデアは面白い。2年前の大震災の時、被災状況を効率的に集め発信するサービスや被災者の求めるものを効率的に仲介するサービスなどを、無償で開発・提供してくれたIT技術者に感謝した人は多いと思う。


このようなレポートも公開された。「南海トラフ地震 被害は220兆円余」 NHKニュース nhk.jp/N46Y5ZXd 「想定外」を言い訳にしないよう、被害を大きく見積もった場合の数字らしい。しかしこれでも起こりうる影響全てを想定し切れていないという。


国際競争力の確保とか産業構造の転換とかTPP参加とかは、とても重要な課題であるし優先したいだろう。しかし防災・減災のために準備する事とは別に、被害を受けても持ちこたえるだけの悠長性を考えて、社会の有り様を考える視点も残しておいて欲しい。政府にも民間にも国民にも。



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