年末の闘牛祭

2006年12月29日 19時13分24秒 | Weblog
昨日は、雪。

今日も予報では、雪。

朝一勤務なので、雪が積もると出勤困難な状況に。

だが、ちらつく程度で、積もらなかった。ほっ。

7時50分に売り場へ降りて行くと、

これまでの人生で、見たことがない大量の納豆群が、デ~ンと居座っている。

納豆で、ぎっしり詰まった台車は、私のような細腕のレデイー(・・ン?何か言った?)

が渾身の力を込めて押しても、ちょっとや、そっとでは、びくともしないではないか!!

しかも、冷蔵ケース(棚)の真ん前に置かれた箱入り納豆群は、

私が補充する為に必要なスペースまで、占領している。

「どっ・・・どいてくれえ! いつから納豆は、こんなに偉くなったんだ

今日は、デイリー商品が、通常の約3倍入荷されたらしい。

私は文字通り、『納豆に埋もれながら』荷出しを続行する事を余儀なくされた。

一度でいいから、納豆群の変わりに、これだけの札束に『埋もれて』みたいものだ・・・。

納豆並べが、どうにか終わり、在庫分をバックへ引く。

大型冷蔵庫の前には、先客のチーズ、牛乳、ヨーグルト、豆腐の在庫たちが、

中へ入りきれずに泣いていた。
(*注意 涙だ・・・と、当初、勘違いしたのは、実は、常温に1分間だけ放置された為に発生した水滴だった

私のすぐ後には、カトちゃんとパンの大群が控えている。

そのあとには、うどん と店長が・・・。

ダンボールの大群が・・・。

もう、らめらあ~。

見渡す限りの草原へ、ぴゅ~んと、飛んで行きたい。

納豆を道つれにして・・・?

とにかく、スペースがないよ、スペースが

納豆をどうにか冷蔵庫にしまい、ダンボールの山をプラットホームへもって行くと、
こちらでは、定番商品の山脈の麓で立ち往生している高田さんの悲鳴が聞こえてきた。

「モ~。どうモ こうモ ならん 

あれ?高田さんが、牛に見える。

きっと先日のクリスマスに薩摩牛を食べたからであろう。

私は、ダンボールを入れる専用台車を探し、辺りを見回した。

何処にもない。

「あっ、ダンボール用の台車なら、この山積みされた10キロの米の後ろにあるよ!
米、のけないといけんよ、米

「はははっ・・・

米台車・・・。

米10キロ入りが、ざっと数えただけでも、50個はありそうな・・・。

これをのけろだって

ご冗談でしょう。

勿論、高田さんはジョークを言ったのだが、

気が付くと私は、隣の空いてる台車の上に乗り、

横からダンボールを投げ入れた。

夢中だったので、

うおおおおっ・・・何してんだい、君!」

と、定年退職後、荷出しのお手伝いに来ている 田園さんに声をかけられるまで、

自分が かつてのハマグリ2号(*注 台車によじ登るサル)になりつつあることに、気付かなかった。

良かったよ。

他の誰にも見られてなくて。

バックへ行くと、店長が私を呼んだ。

「鈴木さん、漬け物、頼んでいい?」

私の恋人、漬け物!

遠い、漬け物三昧の日よ。

なんと お懐かしい対面!

「あの、店長。漬け物を出すと、制服がべとべとに汚れるので、
エプロンを使ってもいいですか?」

「はい エプロンでも、手袋でも、何なりと、お使い下さい

「今、更衣室まで取りに行っていいですか?」

「はい、どうぞ。それまでに、これ、台車に積んで売り場へ持って行っとくからね!」

私は2階への階段を駆け上った。

更衣室では、10時出勤の岸辺さんが着替えていた。

今日は、早目に来るといっていたっけ。

「あれえ~、何で、鈴木さん、制服の上からエプロンを・・・?」

「店長の許可を得たんで~す」

実は、ここでは、『デパートのようなサービスのスーパー』とやらで、

エプロン使用禁止と皆、聞いていたのだ。

だが、こんな、いっそがしい時に、見た目なんぞ、構っていられるものか。

オープン前から、すでに、

「ぜ~ぜ~

状態なのだが・・・。

さて、いよいよ、『只今より、開店いたします』





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