今年最後の日曜日。
ポイント5倍デーでもあり、お客様の質問が多いことといったら・・・
数歩 進んでは、呼び止められる。
「忙しいのに、ありがとう~」
と言ってくださる方が普段は多いのだが、
年末ともなると 多少事情も違うようでして・・・
「さっき何度も ここを通ったけど、分からなかったのよぉ~」
と、言い訳したいのか、素直に「ありがとう~」と言えなくなる呪文にでも・・・?
気が焦るのは店員も同じ事。
今日は(いえ、日付けが変わったので、昨日ですね・・・)副店長が張り切って恐怖の鏡餅をどんどん売場に並べて補充をしていたので(お疲れ様です) 私は運良く「鏡餅」で 今回は!お客様に つかまる事はなかった・・・。
何度も聞かれたのは「餅とりこ」でしたが・・・。
内心、ほっ。
そんな中、一人の御婦人が私に焦った様子で話しかけてきた。
黒豆の前に居ると、
「あの、ちょっと聞いていい? こないだから、ずっと探し回って聞きたかったんだけどね・・・・」
こないだから・・・・って、いったい、いつからですか? と思わず聞きそうになって、言葉を飲み込んだ。
まっ。。。。まあ、お話を最後まで聞いてみましょう~!
「ごまめ は何処にあるのかと思って・・・。いくら探してもないのよね。貴方、知らない?」
「ごまめ・・・・?ですか?」
ごまめ・・・って、何ですか?
聞いたことが無い商品名に、ポカンとする。
「ほら! あれよ! お正月に食べるでしょう? ごまめくらい知ってなきゃ駄目じゃないの」
そのとき、ふと、手元の黒豆を見た。
「ごまめ・・・って、豆ですか?」
一瞬、絶句のお客様。
よほどオカシナことを言ったのだろう・・・ということは、容易に理解出来た。
「豆じゃないの。ごまめ!ほら、乾物の所においてあるって思ったんだけど、無いから」
今度は3文字の前半にアクセントが来た・・・ような気がした。
「ごまめって、ごま ですか?」
「・・・・・ 胡麻じゃないの。胡麻じゃ・・・。ほら、お正月に食べる干した魚があるでしょう?」
干した魚・・・???
するめじゃないよね。
「きっと私の母と同世代くらいの方なら知っていると思いますので、聞いてみます・・・」
と、言いつつ、調味の売場で賞味期限チェックをしている矢木さんの元へ・・・
お客様も、私の後に、続いた。
「あの、矢木さ・・・・」
と、私が声を掛けようとするのと、お客様が
「あ! この方なら、きっと知ってるわ!
」
と叫ぶのは ほぼ同時だったが、お客様の声のボリュームの方が上だった。
「ごまめ・・・知ってますよね? ごまめは 何処ですか?」
「煮干のような魚を甘辛く煮た・・・」
という矢木さんの確認を聞いていて、やっと分かった私。
きっと、田作りのことだ・・・・・!
矢木さんがお正月コーナーへ案内するので、私も同伴した。
「こちらです」
矢木さんが示した商品は、やはり田作り~だった。
「嬢ちゃん、これよ!!」
と、大喜びで田作りを差すお客様。
良かったですね・・・お客様。
すずにとっての新語:ごまめ イコール田作り
「色々な言い方があるからね」
と、矢木さん。
「鈴木さんのことは奥さんじゃなくて、
嬢ちゃんっ呼んで、私の顔を見て、オバサンって思ったのか、この人なら、きっと知ってるわ~だって」
その後、岸辺さんに、上記のように報告していた
矢木さん・・・。
オバサンだと思って・・・ではなく、
ベテランだと思って・・・の間違いですよ!!
「お正月に食べるごまめくらい、知っておかなきゃ駄目よ!」
と、言う事でしたから。
豆ですか?
とか、
胡麻ですか?
とか・・・。
これが乾物担当者~!?!?って呆れたお答えにもめげなかったお客様。
偉いっ!!!
そして、ご講義ありがとうございました。(ペコリ)
昨日より、少しだけ賢くなった乾物担当者のお話でした・・・・。
おわり。
おばさんって事?・・・・
でも、家庭では全く使わない単語でしたよ~!
私、オバサンですが、知らないことが多すぎです・・・・!
すずちゃんのお母様に近いのね~。
私。
昔はごまめって言ってたんだけどねえ。
↓ここに由来が書いてありましたよ。
(ごまめと田作りはちょっと違うんだって!)
http://gogen-allguide.com/ko/gomame.html
と、母は言っていました。
私のおばあちゃんも、ごまめとは言いません。
でも、母の場合、ごまめとも言う、ということは知っていたそうです。
私は初耳でした。
リンク先、見ましたよ!
調べて下さって、ありがとうございます!