木綿街道カフェ&日本酒「結」

出雲市平田町の古民家で日本酒の飲めるカフェを経営する女性きき酒師のひとりごと。

斐川町閉町記念式典

2011-09-17 | アナウンサー
今日(17日)は、10月1日に出雲市と合併する斐川町の閉町記念式典が執り行われ、
司会を担当しました。


(式典準備の様子)

松江を朝7時に出発。
前夜の雨が上がり、空の雲も宍道湖も穏やか。
斐川町に近づくにつれ、「あぁ、いよいよ閉町なんだなぁ」と、
町民でない私も、切なさが募ってきました。

町長の式辞では、「新たな時代へ向かう町づくり」「未来志向の議論と実行」
という言葉が印象的でした。

町の発展に尽力された方への表彰状・感謝状の贈呈では、お一人お一人が抱いていらっしゃる
思いに近づけるよう、丁寧に進行をさせていただいたのですが、
出席者のお一人がスタッフに、「表彰を見に来たんじゃない!もっと早く進行しないか」
というクレームを出されたようです。

時間的には予定通りに進んでいましたし、受賞者の方も丁寧にお辞儀をされており、
その流れを大事にしたいと思っていたのですが・・・
それに、式典の半分以上が表彰。
合併式ではないので、この式典は、今まで貢献された方への感謝を伝える日でもあるのではないでしょうか。

もしかしたら、クレームを出された方は、合併反対派?
なんて思ってしまいました。

斐川町の合併に関してはいろいろありました。
今でも納得がいかない方はいらっしゃるのかもしれません。


もちろん、何に関しても、いい面ばかりではありません。
でも、合併という道は、住民が覚悟を決めて選んだ道。

未来を考えた時、これからの地方自治は、「自分の町がよければいい」というのではなく、
広域的な連携が必要になると、私は考えています。

式典の最後は、地元在住の笛作家・樋野達夫さんの演奏と、
斐川町を拠点に活動する女声合唱団フィオーリの演奏。

樋野さんは『古代浪漫への誘い』と題した「恵みの大河」「祈りの丘」「風の大地」の三曲を演奏。私はナレーションでコラボさせていただきました。
笛で、斐川平野を吹きわたる風を見事に表現されていました。

フィオーリは、「斐川こどもの歌」「斐川で生まれて」「未来と古代が響き合う」の3曲を披露。
「斐川で生まれて」はジェームス三木さんの作詞ですが、とてもいい歌でした。
時代が変わっても、斐川に吹く風、斐川の空に輝く星は変わらないでほしい・・・
そんな思いを感じる歌でした。

自然豊かな斐川の地。
合併によって、それらの魅力がより引き出されることを願います。

会場を出ると、大降りの雨・・・
斐川町を築いてきた先人達の涙のように思えました。

ひとしきり雨が降った後、斐川の地に、爽やかな風が吹き抜けました。

関係者の皆様、本当にお疲れ様でした!