人類に最も嫌われている昆虫。
見るだけでぞっとする者もいるであろう。ゆえに画像は小さくした。
人間の住環境に棲みつき、時々姿を見せるだけで、人間の悲鳴を浴びる。それほど害があるわけではないのだが、とにかく不潔なのと不快なのとで、忌み嫌われている。油でぎとぎとした姿や、繁殖力が鋭く、一匹いれば百匹はいると言われていることがまた気色悪さを掻き立てる。
これを駆除する殺虫剤などを製造する企業も、よく繫栄している。ある意味、人類の敵と言える生物である。
しかし、傾向として、あまり心に暗部を抱えていない人間は、それほどこの虫を嫌わない。嫌うのは、過去に自分が嫌なことをしたことがある人間に多い。
自分の家の中に気色が悪い虫が棲んでいるということは、自分の記憶の中に、かつて自分がなしたことに関する、気色が悪い記憶が棲んでいるということに、投影されるのである。
ゆえにゴキブリは、人間の、忘れ去りたい罪の意識の象徴であるともいえる。
本館:ポーラースター・システム・45
別館:スピカ・44
第3館:ファンゴーの猿・6
写真館:玉の照り
ご自由にお書き下さい。
*チュニジア女性の日、ウジェーヌ・ドラクロワの忌日、国際左利きの日。誕生花はマツムシソウ。
社会性を持つ昆虫。蜂蜜などをとるために、人間に家畜化された。
その活動はほとんど神がやっていなさるが、すばらしいものである。彼らは分業し、支えあい、他者に施しをし、美しい巣を建築する。食べ物を加工したりもする。
まるで現在の人間の都市社会のようである。高度に発達した知性が存在しない限り、こういう表現はできない。
人間はミツバチから、社会の営み方を勉強することができる。
なお、ミツバチの社会は、民主制ではない。女王による、絶対王政である。それですべてがうまくいっている。