ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

玉の照り

2017-08-13 04:21:31 | 短歌





思ひ出は 乱れ散りぬる 玉の照り 水を染めにし 野ばらの香り    夢詩香





*今日は美しいのをいきましょう。これはツイッターの歌の中でも、評判が良かったものです。

「玉の照り」という響きがとてもよかったらしい。「玉の光」とも「つやめき」とも違う。単純で古代的な「照り」という言い方が、素朴に玉の美しさを感じさせるらしい。

そのせいか、この歌の跡にも、本歌取りぽい歌がいくつかできました。

ひとつそれも紹介してみましょう。




おもひでは 乱れ散りにし 玉の照り なきのうれひを 捨て果てし月




思い出は乱れ散ってしまった玉の照りのようだ。水を染めた野ばらの香り。なにもないということへの悲しみを、捨て果ててしまった、月のようなあの人。

絵画のように情景を描写しているだけだが、なかなかに美しい。一つの幻想的な絵画でもできそうなほどです。

このように、美しいことばを並べるだけでも、けっこういいものができますよ。自分の表現力を駆使して、凝った表現をこめて、おもしろい歌を詠んでみてください。もうひとつつくってみましょうか。




おもひでは 目にも溶けくる あはき雪 ゆふべにしるき めまつよいぐさ




思い出は、目の中に入って来て溶けてしまった淡い雪。ゆふべにはいって目にも覚めるほどしるく咲いた、めまつよいぐさ。


どうですか。情景が思い浮かんできましたか。思い出の中にある印象を切り取って、コラージュのように切り貼りしてみるだけでも、結構楽しく詠めますね。





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