中傷する自己存在の隠喩。
魚類であるが、実に珍しい形態をしている。普通の魚のように横にならずに直立して泳ぐ。竜に形は似ているが、非常に小さく弱い。また、メスではなくオスが子供を産む。
繁殖行動も、オスメスが逆転したような形で行われる。メスがオスの育児嚢に卵を産みこみ、その中で授精が行われるのである。
本来の自然な自己存在の形態に、ことごとく逆らっているような生き物である。
タレントのように派手な姿をしているものもいる。
自分というものを知らず、他者を中傷してばかりいるものは、自己存在の自然な愛の流れに反抗しているのだ。何もかもをさかさまにしてしまう。女性らしい女性を馬鹿といい、男らしい男を屑という。その動機は必ず嫉妬だ。自分はいかにもかっこよく見える姿をまとうが、かなり滑稽に見える。
自分を竜のように大きなものとでも思っているかのようだ。
そういうものを中傷する比喩として使うには、実に有効な動物なのである。