ヤサシイヒカリ

藤木直人ファン歴17年目になります。藤木君話、おやこ劇場話、男闘呼組話、思う事、呟いてみたいと思います。

アンチヒーロー #10

2024年06月17日 12時20分40秒 | 直人ドラマ
リアルタイムでラスト20分を見届けてからの配信チェックです。
なので、結末が分かっている状態だけれど、それでもそこに行きつくまでがどう描かれるのかを考えるとやっぱり心臓には良くないような感じを抱きながら観てきました。

冤罪を晴らす再審が決まり、過ちが正される道が開けて良かったです。
12年の歳月やし志水一家の幸せは戻ってこないし、ならば糸魚川一家殺人事件の真犯人は誰なのかは闇の中である(ですよね?)事を考えると、安心しつつもどこかにはわだかまりも残りますが…実際に今まで再審によって無罪判決がでた過去の判例でも、ほとんどは真犯人は分からないまま。だからこその冤罪ではあるんですが、被害者家族の感情を思えば、真犯人が罪を償っていないことはより苦しく憎しみや怒りのやり場がないと言う地獄が続くことにもなるんですよね。
このドラマでも、糸魚川一家の近しい人達には苦しみが続くやりきれない裁判であり再審であることも忘れてはならないと思います。

隠蔽に関わった人物は皆、留置されて裁判を受ける身に。
殺人を犯した緋山は確実に実刑判決がでるのでしょうが、伊達原や明墨、倉田はどうなのか…明墨や倉田は執行猶予がつくかもしれないし、ついてほしいとも思うし、でも伊達原は?ドラマの中での言動に限れば本当に腹立たしい存在ではあるけれども、彼には彼なりのモラルも正義もあるようでもあり、組織の上部にある者に刑罰を科すのは簡単ではないでしょうし。
昔のドラマであれば、不正を正した明墨は完全なるヒーローとして描かれて、万事めでたしめでたしで完結していたのでしょうけれど、そうではなくおなじように裁かれる者として断罪されているのが現代的と言うか、そうでなければならないほど世間や視聴者の目はシビアになってきていますよね。
まるで一億総裁判官のような世の中になっている…だからこそこのドラマがここまでの完成度をもって作られたような気がします。
それだけに、良作とも言えますが、現実が本当にしんどい事を思うと、ゆったりほっこりしたい日曜日の夜に連ドラとして観つづけるのはきつかった私です。ましてや、この時間帯は同じような作品が続いていて、たまにはホッとできるドラマが観てみたいと願っているのに、次クールもリバイバルドラマで、やはりしんどい系。たぶんブラックペアンは観ないと思っています。

しんどいとばかりしつこく書いてきた感想ですが(汗)、久しぶりに藤木直人氏のシリアスな役どころを見られたのは良かったですし、最後の面会室でも父娘の対話のシーンが何より癒されました。
しがらみから解き放たれて、やっと普通の親子に戻ることが出来て、やっと戻ってきた娘が望む父の笑顔も取り戻しましたね。
そう、親の裁判の弁護人が娘だと言うのは、法的にも許されるものではないんじゃないかと思って(突っ込んで)いましたんで(笑)
ゲスト出演とのことでしたけど、いやいや立派な重要人物でしょう!
俳優として、また一つ階段を上られたんではないかな?。お疲れさまでした。

ちなみに、番宣で出られた王様のブランチ。こちら地方では見られないので、これも配信チェックになりますが…期限を逃さないように要注意ですね。


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