睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

散文:羽を失くした自由人のウインク

2020-05-13 08:30:00 | 散文うたかたの記


咲き誇る花に命を問いたとて
明日に果てるも諒とするなり
健気なビオラくん









タイトルがウインクでも艶っぽい話しじゃないですよ。

トーマス・フラー(Thomas Fuller)は、
「結婚前には両目を大きく開いて見よ。
結婚してからは片目を閉じよ。」と言った。

これはなにも対象が結婚オンリーという訳じゃない。
TVも小説もブログもおよそ全ての現象に通じている。

気に障る一文を見たら片目をとじればいい、
「文盲」という有難い言葉がある。
ぼくはこれに「にわか」をつけてメクラの振りをする。

いまは「盲(めくら)」という言葉さえ差別用語として
公の活字になることはない。
マイノリティと言葉の捉え方(マッチング)は個人の領域と
思うのだが、わざと書いても校正されるのがオチなのだ。

人の気持ちは計り知れない小宇宙、
おのおのが太陽を、月を、星を持つ。

朔太郎が黒猫に言わしめた、
「おわああ ここの家の主人は病気です」
そんな気分のときがある。
ぼくはときどき厭世感に強く支配されるから
一匹でいいからまっくろけの猫を貸してもらいたい。

ぼくのブログを開いたら、
シッポを上げたまっくろけの猫が寝そべりながら
ウインクしている、
そんなシチュエーションがあるかもしれない。

ウインクだけですめばいいけれど、
両目を閉じたいときもあるのさ。


これもコロナ禍のひとつかもしれない
5月末までの1ヶ月、家事からは解放されるけど、
脆弱なmindは真綿にくるまれた。

どこがどおってことじゃない、
アイゼンを蹴散らして歩いていた雪原から、
薄氷が張るクラックの岩場に踏み込んだ感じ。
羽を失くした自由人。

湯沸かしポットのお湯を注ごうとしたら
うぃーーんとモーターが空回りする音がする
水がないんだ。

かろうじて1杯分の湯を確保したからいいやと
コードを引っこ抜く。

これをやるとおこられる。
(## ゚Д゚)こういう顔を見たいときにやる。
母性は観音、エロスはシヴァと思う瞬間。


朝はやはり開経偈(かいきょうげ)
無上甚深(むじょうじんじん)微妙(みみょう)の法は
百千万劫(ひゃくせんまんごう)にも遭(あ)ひ遇(あ)うことかたし 
われいま見聞(けんもん)し受持(じゅじ)することを得たり
願わくは如来の真実儀(しんじつぎ)を解(げ)したてまつらん


てんでばらばらのようで
しっかり繋がっている
今日も元気。






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2 コメント

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Unknown (goo327anazann)
2021-05-14 13:47:39
中々にして、凡人になれぬ。
心も思考も行いも、足りず貧しい発想か。
未だ迎えが来ない処では・・・
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Unknown (suiren2009)
2021-05-14 14:19:11
凡人でなければ、
天才・奇人・変人ですか?

天才なら若年から持ちたる才能がひかり輝き、
本人より周りが放っておかないのが天賦の才です。

あなたは、
思い込みが激しく、過信、妄想に囚われているようです。
自分のことを超能力者なんて思ってはいけません、
誰でもほどほどの隠れたる能力を持っているのだから。

なにごともほどほどがいちばん、
爪を隠して凡人であられますように。
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