睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

婆さんの茶道と和服・「途上にて」みなみらんぼう

2022-02-02 19:00:04 | 唄は世につれ風まかせ



見出し画像の自販機に入っている30種のドリンクは
全部飲んでみた。意外に気に入ったのはイチゴオレ、
お勧めですよ。

わが家の冷蔵庫にソフトドリンクは置いてない。
生茶と青汁とオロナミンCだけの素っ気ない健康
志向はつまらんね。コーラが飲みたい。

濃茶を自在にいれてくれるデジタル婆さん
岡山に行ってからというもの、お点前と一緒に
出される茶菓子が食べられなくなった。

茶事用の菓子は小さくてもの足りない。
ぼくのは2個にしてと云ったら茶扇子で膝をぴっと
打ちながら「タルヲシル」と云って澄ましていた。

ぼくに正座ができたらなー
制約はあるものの、婆さんが厚木にいるうちに
茶道や和服のことをもっと教わっておけばよかった。

壮年期に知人のご祝儀に招待されたとき、
式場や招待の客層に合わせて和服を着ることが多かった。
お召の長着に仙台平か紬無地袴、縫い一つ紋のお召の羽織、
帯の左に白竹6寸を差し、足元は白足袋に色皮草履。

男の着物は素材と色のコーディネイトがすべて。
女性のように花よ蝶よの華やかさがない分、
同系色濃淡と羽織紐で遊ぶシックな装いにつとめた。

和服のことは婆さんの受け売りがほとんど。
茶道で見てきた男子和服への審美眼は確かなもの、
ぼくの和服選びと着付けの師匠でもあった。

あれからもう4年目、元気でいるなあ。
このコロナ過に婆さんに何かあっても
連絡は来ないだろう。
親戚といっても流れる血は薄い。


隠し持ってる常温のイチゴオレをちびちび
やりながら、今日はネット読書の日。
ひと通りの訪問が終わり、
デジタル婆さんの記事を読み返していた。


歳を経て子供に還り
老いては愚にかえる
いまはその途上にて

また明日
Goodnight.





作詞・作曲・歌:みなみらんぼう

風が激しく吹いている
愚かな昔みだらにすぎて
道は途上で夢も破れた
そんな昔はまぼろしか
風よ運べ燃える思いを
火を放て俺の心に

過ぎ去るものは過ぎ去ればいい
流れるものは流れてゆけ
命あるのもは生きていればいい
酒があるなら飲み明かせばいい
風よ運べ燃える思いを
火を放て俺の心に

風よ運べ燃える思いを
火を放て俺の心に



------以下は備忘録、関心のない方はスルーで------

2021/01/12の記事
 甘味は油脂を使う洋菓子よりも和菓子にするように
 云われている。茶道師範のデジタル婆さんから和菓子
 の薫陶を受けてから和菓子が大好きになった。

 茶事で供される和菓子の由縁や彩りなどに興味が尽きない。
 初釜で「花びら餅」を頂いて以来すっかり和菓子にシフト
 したのだが、厚木の住まいの近くには上生菓子を扱ってる
 店がない。東京で和菓子屋めぐりいいかも。

 婆さん元気にしてるかなぁ
 今年でたぶん85歳になるはず
 山の家の南天の枝ぶりを見ると
 色留袖に凛とした婆さんが目に浮かぶ。

2021/01/12の記事
 岡山に行ったデジタル婆さんは元気だろうか。
 総じてオンナの長生きの秘訣は順応力なのか。

 子どもが独立したあとの夫婦二人暮らしの環境で、
 夫に先立たれた妻は一ときは悲しみに打ちひしがれても、
 立ち上がるのは早い。
 それからのオンナは花が咲いたように余生を享受する。

 だらしない身なりに化粧っ気がなく、白髪まじりの頭は
 ぼさぼさで、どこのババアよと思っていた後家さんが、
 いつの頃からか見事な変身をとげた。

 あれほどまで変わるのかと、爺いどもは呆気にとられ、
 指をくわえる輩まで出る始末。
 大岡越前の母親が示すようにオンナは灰になるまで、
 オトコは赤い玉が出るまで、エロスはつづく。

2019/10/20の記事
 バランタイン17といったらデジタル婆さんで、
 岡山で元気にしてるとたよりをくれた。
 手紙と一緒に岡山名物の差し入れがきた、
 もう食べちゃったけど備忘録ということで。

2019/08/13の記事
 夕方の月は帯留めみたい
 デジタル婆さんが茶会のときに締めていた塩瀬の帯に
 こんな感じの帯留めをしていて、それがよく似合っていた。

 普段はあっぱっぱみたいなラフな服装なのに、
 和服になると見違えるほど品があってシャキッとする。
 亡き母もそうだった。
 そこには馬子にも衣装とは違う共通な何かが在る。

2019/07/06の記事
 デジタル婆さん元気にしてるだろうか、
 ハガキ一枚こないから病床に臥せっているやも、
 やっぱおれが書くべきだね。
 忘れたころに黒枠が届いたらシャレにもならん。

 婆さんの達筆な仮名文字を見るだびに、
 茶人は何かと余技に優れていると感心した。
 お香や掛軸・古今の文人にも詳しかった。

 教えを請えばよかったが、あとの祭り。
 自分の見識の不甲斐なさを見つめつ、
 せめて長生きしてくれ。


このほかにも婆さんタイトルの記事が7本あった。
年に一度は婆さんを懐かしみ元気でいるだろうかと
心配している。まだ想い出になるなよ。


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2 コメント

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Unknown (yozanema-126)
2023-02-09 18:10:44
こんばんは。
お引越しの準備でお忙しいところ、お邪魔いたします。
「途上にて」が頭から離れないで
頭がおかしくなりそうなので
自分のところでも載せますので
一応、ご報告まで。
良い曲をありがとうございます。
返信する
Unknown (睡蓮)
2023-02-09 18:20:06
イントロからして、
もう、
いいよな

古い唄だけど昔も今も
「火を放て俺の心に」
ここがぼくへの応援歌

気に入ってもらえて
よかった。
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