睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

千衣子(猫)の機嫌が直るまで

2010-10-24 07:44:41 | 千衣子(猫) MEMORIAL

2010/10/20
Cannon EOS Kiss X4


納戸から出てきた千衣子は澄ました顔してテーブルに横になった。
これから食事だというのにガンとしてどかずそこに居座った。
なにか不満がありげな、どこか物憂げな顔をしている。

「千衣子どきなさい」
ツレの声の真剣度を確かめる千衣子
このあとしぶしぶテーブルを降りて千衣子'sベッドに移動した。





「千衣ちゃん遊ぼうか・・・」と声をかけた
「何か言った?」
千衣子はご機嫌ななめの上目づかい





ブラッシングして、お腹を撫でて、喉をごろごろするまで
マーサージをして、やっと機嫌直した千衣子。
「千衣ちゃんいいこだね」と話しかけると、舌を出して
「にゃぅん」と返事をした。





千衣子は心に障害があるのかもしれない。
ときどき発作が起きる。

逝った目つきで部屋中を駆け回り、洗面台の水受けボールにうずくまったり、
タンスの上で丸くなったり....止める間もないほど駆け回る。
それを何回か繰り返したあげく、納戸の中や洗面所の奥にとじこもる。

少し落ち着いた千衣子に「大丈夫だよ」と声をかけても返事がない。
千衣子の背中が上から下に波を打つように小刻みに震えている。
数時間で出てくるときもあれば、1週間以上ヒッキーすることもある。
原因は分からない。

昼間はひとりで留守番の千衣子
可哀そうだが今はどうすることもできない。

枕元に置いてある千衣子'sハウスで千衣子はすやすや寝ていた。
そっとトイレへ行った。1分もしないうちに廊下を駆け回る足音が...
トイレのドアを半開きにして覗くと千衣子の後姿が見えた。

部屋に戻りハウスを見ると千衣子が寝ている。
今のは何だった?
いや夢まぼろしじゃなくて、あれは千衣子。
物音に目覚め、私がいないことに気づいてパニくった千衣子。

千衣子の頭を撫でながら、
「もうすぐSUNDAY毎日になるから、それまで待っててね」
と言い聞かせる。

千衣子は「待って」と「大丈夫だよ」の言葉にはすぐ反応して、
「わぁん」とか「うにゃゃう」とか...特別の返事をする。
しないときが発作のとき。







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